2020年11月28日
やっぱ 「豚すき」 でしょう!
昨日の毎日新聞群馬版に、こんな見出しを付けた記事が載っていました。
<「すき焼き応援県」 に懐疑的>
群馬県は2014年、牛肉やネギ、しらたきなどの食材が群馬で、すべて揃うとして 「すき焼き応援県」 を宣言し、「いいにく」 の語呂合わせで11月29日を 「ぐんま・すき焼きの日」 と定めています。
6年前、このニュースを知った時、生粋の “上州っ子” の僕としては、かなり違和感を覚えました。
だって、食材なんて、どこの県でも揃うし、何より群馬県民は日常、すき焼きなんて食べませんもの。
たまに食べたとしても、肉は牛ではなく、豚です!
と、県の強引なこじつけ名産づくりに、異を唱えていたのであります。
で、昨日の新聞記事です。
この 「すき焼き応援県」 に違和感を感じ、インターネット上で 「食文化の伝え方として正しいと思えない」 と懐疑的な意見を公開したグルメジャーナリストの東龍さんのコメントを取り上げています。
彼が、「すき焼き応援県」 を応援できない理由は、次の4つです。
・歴史がない
・県民が食べていない
・食材はあっても料理とは関係がない
・すき焼き店が多くない
よくぞ、言ってくれました!
そもそも、県民が日常に食べていない料理なのですから、違和感満載です。
しかも、すき焼きに欠かせない牛肉とネギの全国47都道府県庁所在地と政令都市5市の世帯を対象にした支出金額は、全国最下位と48位なのです。
※(総務省2017~19年調べ)
しかもしかも、県民意識アンケートの調査結果では、すき焼きを食べる頻度は、「半年に1回程度」 が29.5%、「1年に1回程度」 が24%、「1年以上食べていない」 は19%という、愛着のなさが浮き彫りとなっています。
※(群馬県2019年調べ)
きっと、この記事を読んで、スッキリとした県民は多かったのではないでしょうかね。
一方、こうした指摘に対して県は、なんと言っているのかといえば……
以下、記事から抜粋します。
<県産食材の結晶として、すき焼きがある。話題喚起の側面もあり、食文化として高めていくこととは、狙いがそもそも違う>
とのことですが、
だったら牛肉ではなく、
断然 「豚すき」 でしょう!
Posted by 小暮 淳 at 11:32│Comments(0)
│つれづれ