2022年10月19日
アートの秋を彩る女性たち
今日は、2人の “女友だち” を紹介します。
ともに、アーティストです。
まず一人は、このブログでもお馴染みの 「須賀りす」 さん。
毎月、「神社かみしばい」 で、ご一緒している画家さんです。
(「神社かみしばい」 については当ブログのカテゴリーを参照)
彼女との付き合いは20年以上になりますが、実に多芸な女性です。
イラストレーターとしても書籍等の装丁画を描かれていますし、群馬県内のご当地キャラクターなども手がけています。
また、アマチュアのちんどん屋や劇団のメンバーとしても興行をしたり、本の朗読会なども開いています。
僕とは過去に、『誕生日の夜』(よろずかわら版) という絵本の挿画、そして紙芝居 『いせさき宮子の浦島太郎』 の作画でコンビを組みました。
そんな彼女の作品が、東京・六本木の 「国立新美術館」 に出展されているというので、先週、見に行って来ました。
大きな美術館の3階、「第56回 一期展」 という会場でした。
約280点も展示されている会場ですが、彼女の作品は、すぐに分かりました。
『水のまつり』 と題した50号(変形)にもおよぶアクリル画の大作です。
大海原に渦巻く潮騒の上を、真っ白なウサギたちが跳びかうダイナミックな作品。
その画風は唯一無二で、遠くからでも、すぐに彼女の絵だと分かりました。
ただただ、感動!
どうして、あんな華奢な小さな体で、こんなにも大きな絵が描けるのだろうか?
この画力は、いったい、どこから湧き上がってくるのだろうか?
つくづく、「画家って凄い!」 と感服しました。
もう一人は、これまた20年来の友人である 「飯塚裕子」 さん。
僕は長年、親しみを込めて 「ゆうちゃん」 と呼んでいます。
彼女の本業はイラストレーターですが、近年はクレイアート作家としても人気を集めています。
「クレイアート」 とは、粘土細工のことです。
僕は、ゆうちゃんが作るクレイアートが好きで、過去には、著書の表紙画の作成をお願いしました。
『ぐんまの里山 てくてく歩き』(上毛新聞社)
この時は、半立体の粘土細工で、リュックを背負った僕をユーモアたっぷりに仕上げてくれました。
そんな、ゆうちゃんのグループ展が開催中だというので、昨日、行って来ました。
「ぐんま ものづくりの集い 2022」
●会期/~10月20日(木) 10:00~17:00 ※最終日は15:00まで
●会場/前橋市芸術文化れんが蔵 (前橋市三河町1-16-27)
陶芸や竹細工、漆芸、草木染め、創作こけしなど、13人の作家の作品が展示・販売されていました。
ゆうちゃんのブースは、入口を入った受付の隣。
七福神やキャラクターなどの、ゆうちゃんらしい可愛い粘土細工が並んでいました。
ところが、今回は、ちょっと雰囲気が違います。
北斎の絵や仏像、曼荼羅のような重厚な作品も出展されていました。
聞けば、県内の寺院よりクレイアートによる作画の依頼があったのだといいます。
「ゆうちゃん、やったね! これは後世に残る仕事だよ」
「ありがとうございます。私も、そう思います。あきらめずに続けていて良かった!」
気が付くと2人は、握手をして喜び合っていました。
本当に、うれしい!
互いに苦労を知っているだけに、“残る仕事” の意味が痛いほど分かり合えるのです。
良かったね、ゆうちゃん!
秋深し 隣は何を する人ぞ
いかがですか?
芸術の秋に触れ、何かモノづくりを始めてみませんか?
僕も大いに刺激を受けました。
まずは、画用紙と絵の具を買ってこようと思います。
(三日坊主に終わらないと、いいのですが……)
Posted by 小暮 淳 at 14:28│Comments(0)
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