2022年11月23日
海うさぎ、跳んだ!
「東京で観た、あの絵が、もう一度、身近なところで観られる……」
と聞いて、群馬県庁昭和庁舎へ行って来ました。
須賀りすさんといえば、このブログでは 「神社かみしばい」 でお馴染みですが、僕と彼女の付き合いは、かれこれ20年以上になります。
紙芝居の共作だけではなく、過去には僕が原作の絵本の挿画も描いています。
でも、あまり世間には、彼女の素顔は知られていないようですね。
イラストレーターとして、数々の作品を世に残しています。
「ぐんまこどものくに児童会館」 のキャラクターや 『ココロの絵本』 (大月書店) の装幀・挿画。
また、企業や団体のポスターやカレンダーも数多く手がけていて、2003年には 「四万温泉観光ポスター」 (原画担当) で、群馬県知事賞を受賞しています。
プライベートでは、朗読会を開いたり、アマチュアちんどん倶楽部の座員やアマチュア劇団員としても活躍したりと、多彩な顔を持っている人ですが、僕は一貫して彼女のことは “画家” として見ています。
先月、東京・六本木の国立新美術館で観た 『水のまつり』 (50号変形) と題したアクリル画は、圧巻でした。
(当ブログの2022年10月19日 「アートの秋を彩る女性たち」 参照)
テーマは 「海うさぎ」
たぶん、そう呼ぶのだと思います。
以前、何かの本で読んだことがありました。
瀬戸内海だか、どこかの地方では、白波が立つ海面のことを 「うさぎが跳ぶ」 というらしいのです。
『水のまつり』 は、青く輝く大海原を何匹ものうさぎの群れが、まるでトビウオのように舞っています。
近寄って見ると、その緻密で繊細な筆運びに驚かされます。
「よくもこんな細かい筆致で、こんなにもダイナミックな絵に仕上げたものだ」
と、改めて感嘆しました。
展示会では、県内のアマチュア作家の作品が出展されていますが、須賀りすさんは特別ゲストとして、『水のまつり』 一点のみ出展しています。
入場無料ですので、お時間のある人は覗いてみてください。
「ひとつの輝きへ→」
●会期 開催中~2022年11月29日(火)
●会場 群馬県庁昭和庁舎 2階 第一展示室
(群馬県前橋市大手町1-1-1)
●時間 10時~17時 (最終日は13時まで)
●閲覧 無料
●主催 国際芸術振興協会 TEL.027-384-8740
Posted by 小暮 淳 at 11:31│Comments(0)
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