2010年04月10日
コラム広告 第2弾「プチ湯治」
今日の上毛新聞(21面)に、拙著『ぐんまの源泉一軒宿』のコラム広告 第2弾が掲載されました。
前回の「秘湯編」に続き、今回は「湯治編」です。
その昔、江戸の頃は、旅籠(はたご)と呼ばれた「宿場宿」と、温泉地の「湯治宿」は、明確に利用目的が分かれていました。旅人のための宿場宿は1泊が原則です。病気などのやむを得ない場合だけ連泊も許されたようですが、その場合でも奉行所へ届出が必要でした。
それに対して湯治宿は、1週間単位の連泊が原則。現在のように1泊だけの宿泊は、受け入れていませんでした。
文化2年(1805)に、この常識をくつがえす事件が起こります。「一夜湯治事件」です。
箱根湯本温泉で、東海道中の旅人を1泊で泊めていたことが発覚。宿場宿が、これを営業妨害にあたるとして訴えました。
果たして道中奉行の判決は? これが、意外にも「お構いなし」というものでした。
これを機に、温泉宿は1泊の客を泊めるようになり、湯治客以外の一般入浴客も泊まるようになりました。
いずれにせよ、何かと忙しい現代人には、1週間以上の休暇をとることは不可能です。せめて3泊、いや2泊でもいい。移動日のない、のんびりとした湯時間を楽しみたいものです。
心が少し疲れたかな、と感じたら、プチ湯治に出かけてみてはいかがでしょうか。
前回の「秘湯編」に続き、今回は「湯治編」です。
その昔、江戸の頃は、旅籠(はたご)と呼ばれた「宿場宿」と、温泉地の「湯治宿」は、明確に利用目的が分かれていました。旅人のための宿場宿は1泊が原則です。病気などのやむを得ない場合だけ連泊も許されたようですが、その場合でも奉行所へ届出が必要でした。
それに対して湯治宿は、1週間単位の連泊が原則。現在のように1泊だけの宿泊は、受け入れていませんでした。
文化2年(1805)に、この常識をくつがえす事件が起こります。「一夜湯治事件」です。
箱根湯本温泉で、東海道中の旅人を1泊で泊めていたことが発覚。宿場宿が、これを営業妨害にあたるとして訴えました。
果たして道中奉行の判決は? これが、意外にも「お構いなし」というものでした。
これを機に、温泉宿は1泊の客を泊めるようになり、湯治客以外の一般入浴客も泊まるようになりました。
いずれにせよ、何かと忙しい現代人には、1週間以上の休暇をとることは不可能です。せめて3泊、いや2泊でもいい。移動日のない、のんびりとした湯時間を楽しみたいものです。
心が少し疲れたかな、と感じたら、プチ湯治に出かけてみてはいかがでしょうか。
Posted by 小暮 淳 at 11:10│Comments(0)
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