2010年06月11日
うのせ温泉 「旅館 みやま」
谷川温泉~うのせ温泉~上牧温泉とめぐる、取材旅行に出かけて来ました。
昨晩は、またまたご厚意により、うのせ温泉の「旅館 みやま」に泊めていただき、たらふく酒と料理をごちそうになってしまいました。「旅館 みやま」は、先月に訪ねた尻焼温泉「ホテル光山荘」の姉妹館なのです。
僕は今回、この旅で、世紀の大発見をしてしまったのです!(かなり大げさです)
いやぁ~、牧水ファンだったら足が震えるくらいの感動です。実は……
若山牧水は大正11年の「みなかみ紀行」の旅で、四万温泉に1泊した翌朝、宿を出て中之条より電車に乗り、午後に渋川駅に着きます。駅前の小料理屋で食事(同行のK君と別盃を挙げる)をとり、沼田行きの電車に乗ります。
沼田に着いたのは夜の7時半。「鳴滝」という宿に泊まったと記されています。
「みなかみ紀行」は何度も読み返している、僕の温泉バイブルですから、赤線や書き込みがびっしりとされています。今日、家に帰ってきて、改めて見ても「鳴滝」という宿名には、しっかりと黄色のマーカーが引かれていました。
だから僕は、「鳴滝」という宿に牧水先生が泊まったことは知っていたのです。
そして、今回の取材に際しても、僕はちゃんと「旅館 みやま」の歴史については調べ上げて臨んでいます。ですから、「旅館 みやま」の前身は「みやま荘」という農協の研修寮であったことも、さらに前身は「鳴滝」という名の旅館だったことも、承知していました。
でも、いくら旅館の名前が「鳴滝」という同じ名前でも、片や大正時代の沼田の旅館で、こちらは昭和の水上です。まさか、同じ旅館だなんて、誰も思いませんよね。
昨日、「旅館 みやま」に着くなり、前回「ホテル光山荘」で世話になった営業部長の小渕哲也さんが、資料を抱えて僕のところへ飛んで来ました。そして、
「小暮さん! これを見せたくて、お待ちしていたんですよ。すごい事実でしょ! うちは若山牧水が泊まった宿だったんです」
と興奮気味に話すのです。
その資料は、常連客の牧水ファンが、わざわざ調べて送ってきたものでした。これによると、
“昭和25年……旅館「鳴滝」が廃業し、高橋三郎氏(元水上町長)が建物を購入して、水上町大穴の現在地に移築して旅館「みやま荘」を設立し営業を開始する”
とあります。
鳥肌が立ち、震えがきました。まさか、あの「鳴滝」とこの「鳴滝」が、同一建物だったなんて……!
黒光りした太い梁や柱は、当時のまま移築され復元されたといいます。
牧水先生も眺めたであろう、梁と柱を眺めながら、昨晩は浴びるほど美酒に酔いしれてしまいました。
※大した発見ではないかも。牧水ファンなら誰でも知っていることなのかもしれませんね。
昨晩は、またまたご厚意により、うのせ温泉の「旅館 みやま」に泊めていただき、たらふく酒と料理をごちそうになってしまいました。「旅館 みやま」は、先月に訪ねた尻焼温泉「ホテル光山荘」の姉妹館なのです。
僕は今回、この旅で、世紀の大発見をしてしまったのです!(かなり大げさです)
いやぁ~、牧水ファンだったら足が震えるくらいの感動です。実は……
若山牧水は大正11年の「みなかみ紀行」の旅で、四万温泉に1泊した翌朝、宿を出て中之条より電車に乗り、午後に渋川駅に着きます。駅前の小料理屋で食事(同行のK君と別盃を挙げる)をとり、沼田行きの電車に乗ります。
沼田に着いたのは夜の7時半。「鳴滝」という宿に泊まったと記されています。
「みなかみ紀行」は何度も読み返している、僕の温泉バイブルですから、赤線や書き込みがびっしりとされています。今日、家に帰ってきて、改めて見ても「鳴滝」という宿名には、しっかりと黄色のマーカーが引かれていました。
だから僕は、「鳴滝」という宿に牧水先生が泊まったことは知っていたのです。
そして、今回の取材に際しても、僕はちゃんと「旅館 みやま」の歴史については調べ上げて臨んでいます。ですから、「旅館 みやま」の前身は「みやま荘」という農協の研修寮であったことも、さらに前身は「鳴滝」という名の旅館だったことも、承知していました。
でも、いくら旅館の名前が「鳴滝」という同じ名前でも、片や大正時代の沼田の旅館で、こちらは昭和の水上です。まさか、同じ旅館だなんて、誰も思いませんよね。
昨日、「旅館 みやま」に着くなり、前回「ホテル光山荘」で世話になった営業部長の小渕哲也さんが、資料を抱えて僕のところへ飛んで来ました。そして、
「小暮さん! これを見せたくて、お待ちしていたんですよ。すごい事実でしょ! うちは若山牧水が泊まった宿だったんです」
と興奮気味に話すのです。
その資料は、常連客の牧水ファンが、わざわざ調べて送ってきたものでした。これによると、
“昭和25年……旅館「鳴滝」が廃業し、高橋三郎氏(元水上町長)が建物を購入して、水上町大穴の現在地に移築して旅館「みやま荘」を設立し営業を開始する”
とあります。
鳥肌が立ち、震えがきました。まさか、あの「鳴滝」とこの「鳴滝」が、同一建物だったなんて……!
黒光りした太い梁や柱は、当時のまま移築され復元されたといいます。
牧水先生も眺めたであろう、梁と柱を眺めながら、昨晩は浴びるほど美酒に酔いしれてしまいました。
※大した発見ではないかも。牧水ファンなら誰でも知っていることなのかもしれませんね。
Posted by 小暮 淳 at 18:32│Comments(0)
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