2013年10月10日
なんで、こーなるの!?
「お前さ、彼女にフラレたら、いさぎよくあきらめるんだよ」
突然、リビングで家内が、息子に向かって言い出しました。
なんのことかと振り返ると、テレビでは三鷹市で起きたストーカー殺人事件のニュースをやっています。
バイトから帰って来るなり、いきなり母親からそんなことを言われた息子は訳が分からず、キョトンとした顔をしています。
「だって、この犯人、お前と同じ歳だよ」
と、家内の無理やりなこじつけが始まりました。
「殺された娘も、彼女と同じ歳じゃないか。くれぐれもバカなマネはしないでおくれよ」
だなんて、完全に家内は、息子が彼女にふられて、しかもストーカーになりはしないかと過剰に心配しているのであります。
息子を見れば、我関せず、まったく聞く耳を持っていません。
それよりも腹ペコの様子で、遅い夕飯を夢中になって食べています。
「ちょっと、母さん。息子が加害者になることを心配するのもいいけどさ。うちには年頃の娘もいるんだよ。そっちのほうが心配だろ!」
傍聴していた僕も、家内のあまりのしつこさに、とうとう口をはさみました。
だって、そーでしょう。
ふつう、このテの事件が起きたときには、まず、被害者の立場になって心配しますよね。
しかも、うちには娘がいるんですから。
そしたら、家内のやつ、なんて言ったと思いますか?
「あの子は、大丈夫。だって、そんなに可愛くないし、モテないから」
ですって!
なんという、母親ですかね。
「そんなことないさ。人の好みはいろいろだし、見ようによっては、可愛いぞ。顔は、オレに似てるけどな」
と、言い返したところで、リビングに話の主人公が登場!
隣の部屋で、一部始終を聞いていたようです。
「あのね、傷つくんだけど!」
と、僕に向かって娘が、食ってかかってきました。
「母さんが言ったんだよ。お前のことを可愛くないとか、モテないとか」
と言い返したら、
な、な、なんと! 娘ったら
「そこじゃなくて、おとうさんに似ているってとこ! マジ、いやだ!」
そう言って、リビングから出て行ってしまいました。
トホホ、のホであります。
なんで、こーなるの・・・
悪いのは、みーんな母さんなのに!
“女の子はな、父親似のほうが幸せになれるんだってよ”
なーんて、言いたかったけど、到底、言える雰囲気じゃありませんでした。
なんで、こーなるの!?
母さんの、バカヤローーーーーっ!
Posted by 小暮 淳 at 18:10│Comments(0)
│つれづれ