2013年11月26日
うれしいクレーム
“クレーム” って聞くと、僕は今でもドキッとしてしまいます。
長年、雑誌の編集をしていましたからね。
読者やクライアントからの苦情電話には、ハラハラしたものです。
昔に比べれば、直接僕にクレームを言ってくる人は、ほとんどいません。
それでも僕の書いた記事に対して、新聞社や雑誌社に意見や感想を伝えてくる読者はいます。
その場合、編集者サイドで判断して、聞き流すこともあれば、筆者に対処を相談する場合もあります。
そのほとんどが、編集者から 「こんな読者からの電話がありました」 という事後報告で済んでいますが、クレームというものは、大した内容でなかったとしても、あまり気分のいいものではありませんね。
ところが先日、うれしいクレームが読者から寄せられました。
先週、このブログに、連載コラムが急きょ、休載になったことを書きました。
毎週水曜日、朝日新聞の群馬版に連載している 『小暮淳の温泉考座』 のことです。
※(詳細は当ブログ11月20日の「今日の朝日新聞」を参照ください)
先週の水曜日、朝日新聞の通常掲載ページには、ちゃんと休載を知らせる一文が載りました。
ですから僕は、その編集者の配慮と、その時の対応に感動したことをブログには書きました。
「ああ、よかった。これで読者も納得してくれるだろう」 と・・・
と、と、とこが!
この、お知らせ文に、読者からクレームが来たとのことです。
編集担当者いわく、
「『毎週、楽しみにしている記事なので、勝手に休まないでくれ!』 と、お叱りをうけました」
とのこと。
うーーーーーん!
なんて、うれしいクレームなのでしょうか!
これぞ、ライター冥利というものです。
そして担当者は、こう言葉を続けました。
「新聞社に電話をするのって、すっごく垣根が高いことだと思うんですよ。よっぽど休載がショックだったんでしょうね」
ありがとうございます。読者様!
やっぱり、読者様は神様です。
そして、読者あってのライターなんだと、しみじみ思いました。
今後も、ごひいきくださいますよう、お願い申し上げます。
と、いうことで、読者待望(?) の連載コラムが、1週間遅れて明日、掲載されます。
シリーズ30回目の明日は、ズバリ!「いい温泉宿とは?」
“いい湯守のいる宿には、露天風呂がない”って、本当?
さて、その真相は・・・・
明日、27日の朝日新聞群馬版を、ご覧ください。
Posted by 小暮 淳 at 22:38│Comments(2)
│執筆余談
この記事へのコメント
あれは一理あるしその通りだと感ずかせていただきました、ありがとうございますm(__)m
ところでその宿は?
浴びてみたいので是非とも御教授を人( ̄ω ̄;)
ところでその宿は?
浴びてみたいので是非とも御教授を人( ̄ω ̄;)
Posted by 深町克典 at 2013年11月29日 00:06
深町克典さんへ
11月27日掲載のコラムに登場した、頑固一徹な主人がいる宿のことですね。
先祖からの言い伝えを頑なに守り続けているその宿は、鹿沢温泉「紅葉館」 であります。
ぜひ、開湯1300年の歴史を持つ、「雲井乃湯」源泉の霊験あらたかな湯力(ゆぢから) を存分に浴んできてください。
11月27日掲載のコラムに登場した、頑固一徹な主人がいる宿のことですね。
先祖からの言い伝えを頑なに守り続けているその宿は、鹿沢温泉「紅葉館」 であります。
ぜひ、開湯1300年の歴史を持つ、「雲井乃湯」源泉の霊験あらたかな湯力(ゆぢから) を存分に浴んできてください。
Posted by 小暮 at 2013年11月29日 12:05