2014年01月19日
我は神の子⑥ 「新旧交替」
僕が暮らす前橋市南部の町には、「年番」 という地域独特の制度があります。
これは、神様に選ばれた者(といっても、班の中で順番に回ってくるのですが) が、1年間通して、“神の子” として地域のために奉公します。
僕は、平成25年度の年番でした。
※(年番についての詳細は、2013年2月1日 「我は神の子なり」 を参照)
今日は朝から公民館にて、新旧交替の引継式でした。
「1年間、お世話になりました」
「今年は、よろしくお願いします」
昨年度の11人の旧年番と、今年度の11人の新年番が一堂に会して、いよいよ式典の始まりです。
新年番は、獅子舞のしたくをして、神社に参拝をして、町内110戸の家を回ります。
これを 「神楽まわし」 といいます。
僕ら旧年番は、居住する上地区と下地区に分かれて、それぞれの氏神様の清掃に出かけました。
僕は上地区に住んでいるため、町内北にある 「石神さま」(通称、上神様) の担当です。
まずはお参りをして、境内のゴミ拾いをします。
その後、供養のために奉納されたダルマや松飾りなどを集め、火を点けます。
「どんど焼き」 です。
「ダルマは、底を抜いてくださいね」
と、どんど焼きのプロが支持を出しました。
「えっ、このまま火に入れてはダメなんですか?」
と、無知な僕。
「そんなことしたら、破裂して、危なくてしょうがねぇ」
なるほど、まだまだ知らないことが世の中にはたくさんありますね。
昼近くになり、神楽まわしを終えた新年番が公民館に帰ってくると、いよいよ酒盛りの始まりです。
「旧年番の方、1年間大変ご苦労様でした」
「新年番の方、1年間よろしくお願いいたします」
それぞれ、旧の年番長と新の年番長のあいさつがあり、乾杯となりました。
「もう会えないと思うと、なんだかさびしいですね」
と、2年前にこの町に引っ越してきて、いきなり年番を経験した最年少のN君。
「だね。次の年番は班の人数によって、違うからね」
と僕。
N君は、10年後。僕は、8年後です。
「なんだか、苦労を共にした部活仲間みたいですね」
「確かに、真冬に4時起きをした神社ののぼり旗立ては、つらかったものなぁ~」
それぞれが、1年間の思い思いの感想を述べながら、ビールや日本酒を酌し合っていました。
もちろん、僕は日本酒を冷やで、絶好調に飛ばしてきました。
僕も最初 (19年前) に、この町に越してきたときは、あまりに多くの風習が残されているので、驚いたものです。
でも、なんでもかんでも簡略化されてしまう現代で、老若男女が手に手をかけて、地域のために奉仕することは、とても貴重なことだと思えるようになりました。
この1年間、“神の子” でいられたことに、大変感謝しています。
大変お疲れさまでした。
1年間、ありがとうございました。
そして新年番の方々、今年1年、この町をよろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 20:54│Comments(0)
│つれづれ