2014年07月14日
赤兎馬の酔夢
<昨日は皆さんで有り難うございます。(中略) 御来店、感謝してます>
突然、届いたメールに驚くやら、うれしいやら・・・
だって、こんなメールをもらったのは、初めてですもの。
週末に、ちょっとした会合があり、高崎市内で某企業家たち数名と、密談を交わしてきました。
会場は、駅前大通りに面した雑居ビルの2階。
ドジョウの寝床のように細長くて狭い、小さな居酒屋です。
カウンターとテーブル席が2つ。
僕らは奥の席で、生ビールのジョッキとジョッキがぶつかり合う音を合図に、侃々諤々(かんかんがくがく) と議題に沿って会議を始めたのでありました。
ま、マスターが1人で切り盛りしている小さな店ですから、密談の内容も筒抜けです。
気が付けばマスターも加わって、
「いいですね、その温泉! 今度、みんなで行きましょうよ!」
てな具合に。
もちろん僕が、この店に行くのは初めてですし、マスターにお会いするのも初めてです。
でも人間には、“におい” っていうものがあるんですね。
同類か、そうじゃないかっていう。
完全にマスターは、同類の人間の “におい” をまき散らかしてました。
何より僕は、生まれて初めて飲んだ幻の芋焼酎 「赤兎馬(せきとば)」 の超絶のうまさにノックダウン!
水のような口当たりなのに、すぐに芳醇な旨みがググーっと口の中いっぱいに広がって、飲み干した後も、やわらかな甘みの余韻がズーっと口の中に残っているのであります。
ちなみに 「赤兎馬」 とは、三国志に登場する1日に千里を走る名馬の名前だそうです。
で、かつては鹿児島の蔵元が九州内だけに限定して販売していたということもあり “幻の芋焼酎” と呼ばれるらしいですよ。
現在でも、本州ではなかなかお目にかかれないレアモノのようです。
1杯が2杯、2杯のつもりが3杯と、飲むほどに旨みが増していきます!
さらに、つまみに頼んだ 「塩もつ煮」(なんと、一皿100円) との相性もバツグンで、3杯が4杯に・・・
で、一夜明けたら、マスターからメールが届いたのであります。
冒頭の (中略) には、密談で交わしていた温泉のことや、群馬では滅多に食せない○○肉の話題にも触れてありました。
マスター、ごちそうさまでした。
素敵なお店ですね。
酒も料理も、最高でした。
ぜひ、温泉に入って、帰りにお店でまた一杯(といわずに何杯でも) やりましょうね。
もちろん、赤兎馬と塩もつ煮で!
Posted by 小暮 淳 at 22:22│Comments(0)
│酔眼日記