2015年06月14日
ヤドカリ県民
凄惨な事故から1週間が過ぎました。
事故?
あれは事故なんかじゃないでしょう!
事件です。それも殺人事件だ!
北海道砂川市で軽ワゴン車と乗用車が激突して、5人家族の4人が死亡して、1人が重体になっている事件です。
信号無視、ひき逃げ、そして飲酒運転だったという容疑者たち。
もう何十年と、同じことが繰り返されています。
それでも一向に、飲酒運転はなくなりません。
かつて僕は、著書 『上毛カルテ』(上毛新聞社刊) の中で、こんなことを書きました。
<どこへ行くにも、何をするにも、車を決して手放せない悲しい性を背負ったヤドカリ県民である。>「飲んだら乗るクルマ」 より
ゆえに、“車で酒を飲みに出る” という奇異なスタイルが定着したことを記しました。
この現象は群馬県に限らず、公共交通網が発達している大都市を除く、日本国中の地方都市で顕著であります。
そこで登場したのが、代行車です。
まさしく、地方都市の救世主 “飲んだら乗る車”。
この代行車、群馬県が発祥の地だとう説があります。
群馬大学の学生が、アルバイトで始めたのが事の起こりとか。
ま、諸説あるので、真偽のほどは定かではありませんが。
で、北海道にだって代行車はあるはずです。
容疑者たちも代行車を呼んでいれば、こんな惨事を起こさずに済んだのですが、それは “馬の耳に念仏” だったのでしょうな。
だって、彼らは常習犯です!
しかも、酒に酔った状態で、カーチェイスまがいの遊びをしていたのだから、これは通り魔と同じこと。
覚せい剤を打って、刃物を振り回しているのと変わりありませんって。
飲んだら乗るな! 飲むなら乗るな!
ですが、酒を提供した側や一緒に飲んだ友人たちにも責任があります。
飲んだら乗せる(運転させる)な!
どうか、これ以上、悲しい出来事を起こさないでほしいのです。
Posted by 小暮 淳 at 12:06│Comments(2)
│著書関連
この記事へのコメント
全く同感です。
テレビや新聞は交通事故と報道していますが
これは明らかに「事件」だと思います。
「車に乗っていれば何をしてもいい」「許される」
「軽い罪ですむ」・・・・といった風潮があるのも
原因の一つではないでしょうか?
「車の免許を持っていることと車を運転している」ことは
特別に許された権利であるといううことを
考えてみる必要があるのではないでしょうか?
テレビや新聞は交通事故と報道していますが
これは明らかに「事件」だと思います。
「車に乗っていれば何をしてもいい」「許される」
「軽い罪ですむ」・・・・といった風潮があるのも
原因の一つではないでしょうか?
「車の免許を持っていることと車を運転している」ことは
特別に許された権利であるといううことを
考えてみる必要があるのではないでしょうか?
Posted by 気まぐれ爺さんの日記 at 2015年06月14日 14:53
気まぐれ爺さんの日記さんへ
“車” も “刃物” も、それ自体は人間が作り出した大変に便利なモノです。
しかし、それを使う人間次第で、凶器にもなってしまいます。
教習所では、技術を教え、免許を与えるだけではなく、資質への査定を強化してほしいものですね。
“車” も “刃物” も、それ自体は人間が作り出した大変に便利なモノです。
しかし、それを使う人間次第で、凶器にもなってしまいます。
教習所では、技術を教え、免許を与えるだけではなく、資質への査定を強化してほしいものですね。
Posted by 小暮 淳
at 2015年06月15日 00:19
