2017年02月16日
「好き」 と 「得意」
「好きこそ物の上手なれ」 ということわざがあります。
はたして、これって本当なのでしょうか?
先日、その業界で成功を収めた著名な方のインタビューを聴きました。
彼いわく、「好きなことを職業にしたのではなく、得意だったことを職業にしたまでです」
思わず、その言葉に目からウロコが落ちてしまいました。
だって、僕は昔から好きなことが得意になり、得意なことは好きなことだと信じていましたからね。
まさか、キライなことが得意にはならないでしょうが……。
(でも、得意なことがキライになることはあるかもしれません)
改めて考えてみれば 「好き」 とは、感情・嗜好・興味であります。
一方、「得意」は、才能や技術まで伴います。
趣味として楽しむぶんには 「好き」 で充分でしょうが、プロの仕事としては 「得意」 でないと成り立たないかもしれませんね。
だって、「この仕事は好きなんだけど、あまり得意じゃないんだよね」 なーんていう大工さんには、あまり家を建ててほしくありませんもの。
で、じゃあ、自分はなんで今の仕事を選んだのだろう?
と、自問自答が始まってしまいました。
“ライター” という仕事も、“温泉” というテーマもキライではありません。
でも、好きで好きで、何がなんでもなりたかった職業なのか?と問われれば、違うような気がします。
「好き」 の範疇にあったものではあるけれど、一番ではなかったと思います。
では、「得意」 だったのでしょうか?
そう問われて、幼少期から少年期、青年期の自分を回想してみました。
すると、本を読むことは好きだったし、文章を書くことも好きだったことに気づきます。
でも “多少” であり、“他人よりは” 程度で、ズバ抜けて秀でていたは思えません。
よって、僕の場合、出た結論は……
“成り行き” でありま~す!
ていうか、モノにならないものを消去法により諦めていたら、たどり着いたのが今の職業だったというわけです。
目からウロコが出たわりには、自分の場合、実につまらない理由だったことに気づいたのであります。
みなさんは、なぜ、今の職業に就いたのですか?
Posted by 小暮 淳 at 11:33│Comments(0)
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