2019年09月15日
介護のすすめ
「いよいよ、うちも始まりましたよ」
スーパーマーケットで買物をしていると、バッタリ、同世代の知人男性と会いました。
彼は、高齢女性の手を引いていました。
母親だといいます。
その姿は、数年前の僕とオフクロに似ています。
「まだ軽いんですけどね。認知症なんです」
数分の立ち話でしたが、彼は親の介護生活について語りました。
「小暮さん、いろいろ教えてください」
彼は、僕が “介護OB” であることを知っていました。
だから別れ際に、こう、エールを送りました。
「とことん、やったほうがいいよ」 と……。
僕は今年、長い長い両親の介護生活を終えました。
認知症のオヤジが10年。
寝たきりのオフクロが5年。
アニキとの分担ではあったけれど、両親いっぺんというのは過酷でした。
平日はデーやショートステイのサービスを利用したり、週末は僕がオヤジを看て、アニキがオフクロを看ていました。
つくづく、兄弟がいることへのありがたさが身にしみました。
到底1人では、両親のダブル介護は不可能でした。
「いったい、いつまで続くんだろう……」
途方に暮れることも多々ありましたが、そんなときに励まされたのが介護経験者からの助言の数々でした。
「終わらない介護はないんだよ」
「自分の生活あっての親の介護だからね」
「でも、とことんやったほうがいい。その意味は、後に分かるから」
そうなんです!
正直、何度も逃げ出したいときがありました。
「早く死んでくれ」 とまでは思わないけど、「一日も早く解放されたい」 「自由になりたい」 と思ったことはありました。
時には感情がたかぶって、ついつい親に向かって暴言を吐いてしまったことだってあります。
それでも、終わってしまえば、人の命なんてあっけないものです。
あの10年間は、いったいなんだったのだろうと思います。
だったら、もっともっと両親にやさしく接してあげれば良かったとさえ思う今日この頃です。
だ、か、ら!
現在、介護中のみなさん、大変でしょうが、最後の親孝行だと思って、とことん面倒を看てやってほしいのです。
頑張る必要はありません。
でも、あきらめないでください。
行き詰ったら、まわりの介護経験者に相談しましょう。
必ずや、道は開けます。
終わりのない介護はありません。
やがて、別れは来ます。
そのとき、後悔をしないためにも、できる限りのことをしてあげてください。
これは、晴れやかな気持ちで両親を見送った先輩からの “介護のすすめ” です。
Posted by 小暮 淳 at 11:21│Comments(0)
│つれづれ
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