2019年12月28日
H納め
読者のみなさん、勘違いしないでくださいね。
「H」 は、「エッチ」 ではなく 「エイチ」 と読みます。
そう、ご存じ、僕らのたまり場、酒処 「H」 のことであります。
今年も押し詰まってきました。
大そうじは、まだ何も手をつけていませんが、それ以外の年内予定は、すべて終えました。
喪中ハガキは、出しました。
新年号の連載原稿も書き上げました。
あれもこれもメモ用紙に書き出しては、消し込んで、「これで今年は完璧だ!」 と思った途端、ある忘れ物に気がつきました。
そうです!
“H納め”です。
嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、疲れたとき、落ち込んだとき、自分をほめてあげたいとき、いつだって僕をやさしく受け入れてくれる 「H」 への、今年最後のごあいさつが終わっていませんでした。
ということで、寒風吹く中、「H」 ののれんをくぐったのであります。
「今年も一年、大変お世話になりました」
一番乗りでカウンターに腰を下ろすと、ママの開口一番は、
「たぶん、ジュンちゃんの読者だと思う人が来たよ」
「読者?」
「たぶんね。この本を見て、『ここだったのか!』 って、ニヤニヤしていたもの」
店内には、僕の著書が数冊、展示されています。
「たぶんって、その人に訊かなかったの?」
「だって、貸切の団体さんの一人だったから」
以前、ブログにも書きましたが、“HのHは秘密のH” なのであります。
確かに 「H」 は、店名の頭文字ではあるのですが、まさかここが 「H」 だとは、店に入るまでは誰も気づかないようです。
しかも、イチゲンさんは、なかなか入りにくい小さな小さなお店なのです。
「地元の人でもね、ここに店があることを知らない人が、けっこういるんだよね」
と、ママは笑います。
だからこそ、たどり着いた時のよろこびも、ひとしおなんでしょうね。
一度、カウンターに座ったら、誰もがママと店と常連客のファンになってしまいますもの。
「今年もお世話になりました。はい、乾杯!」
「こちらこそ、カンパーイ!」
僕とママと2人だけの忘年会が始まりました。
が、それは束の間です。
やがて、1人、2人、……3人、4人と常連客が顔を出して、あっという間に今宵もカウンターは満席です。
みなさん、来年も楽しく飲み明かしましょうね!
カンパーーーーーイ!!!!!
Posted by 小暮 淳 at 12:14│Comments(0)
│酔眼日記