2021年02月12日
おかげさまで重版出来!
好きな四字熟語は? と訊かれたら、僕は迷わず、こう答えます。
「重版出来」
<じゅうはんしゅったい> と読みます。
あまり聞きなれない言葉ですが、実は、出版に携わる人たちの業界用語なんです。
「重版」 とは、書籍などの出版物が初版の発行部数を上回って、刷り版を重ね、さらに発行すること。
一般にいう “増刷” のことです。
「出来」 とは、その製品ができあがることをいいます。
まあ、ひと言でいえば、業界人にとっては、出世や昇給よりも価値のある称賛の言葉といえます。
まして、組織に属さずフリーランスで仕事をしている編集者やライター、作家にとっては、すでに過去にやった仕事で、また収入が入るわけですから、喉から手が出るほどあこがれる四字熟語であります。
突然、なんで、そんな話をしたかというと……
やりましたーーーーーっ!!!!
2018年8月に出版した拙著 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん) が、つ、つ、ついに、増刷されることになりました~!
苦節、2年6ヶ月。
雨の日も風の日も、書店の店頭もしくは奥の棚の中で、ひっそりと読者の手に取られることを願いながら待ち続けた日々……。
1冊、また1冊と売れて行く喜びを嚙み締めつつ、コツコツと努力を重ねた結果、ついに、出版元の在庫が尽きたのであります。
ああ、なんて、けなげな本たちなのでしょうか!
生みの親にとっては、我が子も同然です。
「みんな、里子に出された先で元気にやってるか!」
なんて、朗報が届いたときは、そんな思いが込み上げてきて、目頭が熱くなりました。
ということで、昨日、増刷会議が開かれました。
出版元のミーティングルームに集まったのは、編集担当者とチーフデザイナーと著者の僕であります。
ま、会議といっても内容は初版と同じですから、大それたことは話しません。
ただ、奥付 (著者の略歴や発行年月日が記された最終ページ) や表紙まわりに若干の変更が加わります。
そして、今回、“重版出来” を記念して、帯が付くことになりました!
ので、会議では、帯に印刷されるキャッチコピーの言葉選びが中心に議論されました。
増刷本が書店に並ぶのは、3月中旬の予定です。
同時に、初版時にも行った 「表紙原画展」 も 「増刷記念」 と銘打って、県内の書店をめぐる巡回展を企画しています。
まだ、お読みでない人は、ぜひ、この機会に、ご購入ください。
すでに、お読みの方は、増刷記念本としてコレクションに、もう1冊、お買い上げください。
「重版出来」
いや~、何度聞いても、いい響きですね。
Posted by 小暮 淳 at 13:22│Comments(4)
│著書関連
この記事へのコメント
マロパパ先生
わ~~!うれしいニュース!!
おめでとうございます!!
すでに3冊は購入しておりますが(お友達への贈呈用)
重版も、買います!
楽しみにしています☆
祝杯をあげねば!!(=゚ω゚)ノ
ムクより
わ~~!うれしいニュース!!
おめでとうございます!!
すでに3冊は購入しておりますが(お友達への贈呈用)
重版も、買います!
楽しみにしています☆
祝杯をあげねば!!(=゚ω゚)ノ
ムクより
Posted by ムク at 2021年02月12日 14:11
ムクさんへ
毎度、お買い上げ、ありがとうございます。
増刷版は、微妙に表紙まわりのデザインが変わります。
初版本と並べて、比較してみてください。
毎度、お買い上げ、ありがとうございます。
増刷版は、微妙に表紙まわりのデザインが変わります。
初版本と並べて、比較してみてください。
Posted by 小暮 淳 at 2021年02月13日 09:32
淳さん、おめでとうございます!
Posted by タカトシ at 2021年02月14日 14:17
タカトシさんへ
ありがとうございます。
第2弾の続編が出版される暁には、みなかみ町の 「曲水」 も収録される予定です。
今後とも、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
第2弾の続編が出版される暁には、みなかみ町の 「曲水」 も収録される予定です。
今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 2021年02月15日 10:28