2021年11月19日
ミニ同室会
「編集長、お久しぶりです。お元気ですか?」
僕は過去に3つの雑誌の編集人をしたことがあります。
うち2誌は廃刊になりました。
電話をくれたのは、現在も発行が続いている雑誌の元スタッフの女性です。
僕は20年前、この雑誌を立ち上げた初代編集長でした。
「久しぶりに集まりませんか? ランチでもしましょうよ!」
そう言って彼女は、他2名に声をかけてくれ、今週、4人の元スタッフらが顔を合わせました。
幹事役を引き受けてくれたSさんは、現在は2児の母親です。
当時は新卒で、20代前半のキャビキャビのギャルでした。
O君は現在、編集室を離れ、他の部署の責任者をしています。
あの頃30代でしたから、すでに50代になっているはずです。
そしてH君。
彼も当時は30代。
雑誌では、営業の担当でした。
でも今は、現・編集長であります!
「これはこれは、編集長までお越しくださいまして、ありがとうございます」
早めにランチ会場に着いた僕が、みんなを出迎える形となりました。
「イヤだな~、編集長は!」
なぜか元スタッフは、雑誌を離れた今でも僕のことを “編集長” と呼んでくださるのです。
「初代編集長が現編集長を出迎えるなんて、いいですね~」
とO君。
すると、照れたようにH君が言いました。
「編集長が編集長ですよ。僕は名前を受け継いだだけですから」
謙遜する彼に、僕も言い返しました。
「何言ってるんだい! 俺は雑誌を作っただけだよ。20年間も続けてきたことが素晴らしい! まさに “継続は力なり” だ。創刊20周年、おめでとう!」
平日の昼時、彼らは仕事の途中です。
生ビールで乾杯したいところですが、そこは僕一人が我慢。
ソフトドリンクで、再会を喜び合いました。
当然、話の中心は、他の元スタッフの近況報告となりました。
独立して店を開いた者、結婚して双子の母になった者、出世して本社勤務になった者……
20年という月日が、一瞬にして走馬灯のように回り出しました。
「編集長は、変わりましたよね」
とO君。
「俺、変わったか?」
「ええ、丸くなりましたよ。昔は、暴れん坊でしたから!」
その言葉に、元スタッフが爆笑。
「そんなに俺、ヤンチャだったか?」
「ええ、それは、もう、大変でした!」
Sさんの言葉に、さらに笑い声が高まりました。
あれから20年……
そりゃあ、みんな変わるよな……
「コロナが明けたら、今度は居酒屋でやろうな!」
僕の言葉に、元スタッフらは今の職場へと戻って行きました。
僕は一人、自転車にまたがり、ゆっくりと昼下がりの街へとペダルを漕ぎ出しました。
Posted by 小暮 淳 at 09:54│Comments(0)
│つれづれ