2021年12月18日
おじさんは、なぜキレる?
京都アニメーション放火事件を彷彿させる、おぞましい事件が起きてしまいました。
大阪市北区で発生した雑居ビル火災です。
すでに24人が死亡したとのこと。
最新のニュースによれば、犯人は市内在住の61歳の男のようです。
過日の新聞に、読者 (20代女性) からのこんな投稿がありました。
<受付事務の仕事をしていますが、50代以上の 「おじさん」 に嫌悪を感じます。原因は、理不尽なクレームや苦情、どなりつける、人をバカにするといったおじさんたちの態度。受付へのクレーマーは、ほぼ、おじさんです。思い通りにならないと大声を出したり、人に対して侮辱的なことを平気で言ってきたりします。>
僕も先日、スーパーマーケットで見かけました。
レジ前で、コロナ感染対策用に張られた透明のビニールシートを引っぱがしながら、大声で怒鳴っているおじさんを!
その昔は “キレる” といえば、若者の十八番だったんですけどね。
いつからか、中高年の代名詞になりつつあるようです。
今回の放火殺人事件の犯人とみられる男も、正真正銘の “おじさん” であります。
一説 (医学的見地) によると、老化による脳の萎縮 (衰え) により、怒りのブレーキが利かなくなっているのだそうです。
でもね、ならない人もいるし、おばさん (女性) は滅多に見かけませんものね。
はたして、老化だけが原因でしょうか?
僕は、さる識者が言った言葉が気になります。
「退職後の所在なさ」
世の中からの疎外感を勝手に感じているのではないか?
かつての人望や栄光と、現在の自分を比較して、絶望感を抱いているのではないか?
僕も、投稿者がくくる立派な “おじさん” であります。
さらに性格は、家族から嫌われるような短気でした。
ところが……
短気は過去形で、歳を重ねるごとに性格が温和になったことが自分でも分かります。
なぜ、そうなったのか?
退職後もなければ、若い頃に人望も栄光もなかったからに、ほかなりません。
「俺の人生、こんなもんだろ」
「オレにしては上出来じゃないの」
と、“今” の自分を認めてあげることです。
「こんなはずじゃない!」
と否定した瞬間に、脳が委縮して、怒りのブレーキが利きにくくなりますぞ!
“おじさん” のみなさん、周りに迷惑をかけぬよう、何事にも感謝の気持ちを持って生きて行きましょうね。
Posted by 小暮 淳 at 11:00│Comments(0)
│つれづれ