2022年02月24日
寝るか死ぬか
同居する次女は、ほとんど家に居ませんが、たまに見かけると、いつもスマホをいじっています。
今どきの子は、みんなそうなのかもしれませんが、親としては少々心配になり、ついつい、話しかけてしまいます。
「いつもスマホいじってるな?」
「……」
「スマホがない時代に生まれていたら、どうするの?」
「……」
しばらくして、小さな声が聞こえました。
「死んじゃう」
大げさな~!
と、あきれてしまいました。
過日、仕事で20代の女性2人と一緒になる場面がありました。
休憩中のこと。
2人が2人とも、同じテーブルにいるのに、会話もせず、各々のスマホを夢中になって触っています。
「ごくろうさま」
と声をかけると、
「お疲れさまです」
と声を返してくれるものの、2人とも顔はスマホの画面を見たままです。
こんな時は、ソーッとしておくのがマナーなのかもしれませんが、僕は “オヤジ” です。
それも頭に、“おせっかい” が付きますから、話しかけずにはいられません。
「スマホって、そんなに面白いの?」
と言えば、
「いや……、別に」
と、一人の子が返事だけしてくれました。
「クセなのかなぁ?」
ウザイと思われるのは分かっていても、訊かずにはいられません。
「ええ、まあ……」
ここで、やめておけば良いのですが、ついつい、この年頃の子を見ると娘と重ね合わせてしまい、馴れ馴れしく訊いてしまいます。
「もし、スマホがなかったら、どうするの?」
すると2人同時に応えました。
「寝ます」
寝る?
ということは、起きている時は、すべてスマホを見ているということなんでしょうか?
思えば、うちの娘も、さすがに寝ている時はスマホを手放しています。
「死んじゃう」 = 寝ている状態なんですね。
我々にとってスマホは、つい最近登場した電子メディアです。
パソコン同様、一生懸命ならい、生活を便利にしようと習得した、いわば、ツールの1つに過ぎません。
でも彼女たちにとってスマホは、物心ついたときから存在し、当たり前のように使いこなしている生活必需品なのかもしれません。
では、その弊害はないのでしょうか?
赤ちゃんや子育てへの影響は?
少し考えてみたいと思います。
<つづく>
Posted by 小暮 淳 at 13:35│Comments(0)
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