2022年03月25日
チャツボミゴケの季節
♪ 雪が溶けて チャツボミゴケが顔を出します ♪
ということで、今日は中之条町観光大使からのお知らせです。
冬の間、閉鎖されていた 「チャツボミゴケ公園」 が、今年も来月から開園いたします。
「チャツボミゴケ」 って、知っていますか?
漢字では、「茶蕾苔」 と書きます。
苔の一種で、ウロコゴケ目ツボミゴケ科に属します。
なんといっても、この苔の特長は、その自生している環境にあります。
強い酸性の温泉水が流れる場所のみ育ち、世界中にある約1,800種の苔の中で、最も耐酸性の強い苔なんだそうです。
ふつうの生物ならば生きられない環境に自生しているのですから、ほぼエイリアンのような生き物ですね。
日本国内で自生しているのは、群馬県中之条町(旧六合村) と九州熊本の阿蘇だけ。
中之条町では、“本州最大規模の自生地” とPRしています。
(平成29年2月に国の天然記念物に指定されました)
僕が 「チャチボミゴケ公園」 を取材で訪れたのは、約20年も前のことです。
当時はまだ公園として整備されていませんでした。
かつての 「群馬鉄山」 という鉱山の採掘跡地だったんです。
特別に許可を得て、敷地内に入った記憶があります。
「穴地獄」
それが当時の名称でした。
まるで緑色のビロードの絨毯を敷き詰めたような苔が、あたり一面を覆いつくしている風景は、まるで他の惑星に不時着したよう。
足元を流れる酸性泉の川から立ちのぼる硫化水素臭が、一層、“地獄感” を高めています。
名の由来は、動物が落ちると出られなくなって死ぬからとのことでした。
現在は公園として整備され、誰もが散策できるようになりました。
ぜひ、本州唯一、最大規模の “緑の絨毯” が広がる幻想的な風景を一度、ご覧ください。
●場所/群馬県中之条町大字入山13-3
●開園/4月22日~11月末
●時間/4月~9月 8:45~15:30 10月~11月 8:45~15:00
●料金/600円 (小学生以下無料)
●問合/中之条町六合支所 産業振興課 TEL.0279-95-3111
Posted by 小暮 淳 at 11:29│Comments(0)
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