2022年08月16日
売っているものしか買えない
「小暮さんてさ、お金とお金で買えるもの以外は持っているよね」
以前、何かの酒の席で知人から、そう言われたことがありました。
もちろん、親しさゆえから称賛の意を込めて言ってくれた言葉なのでしょうが、後々になって、よくよく考えてみると、それって、「貧乏だ」 ということですよね。
あの時は、ほめられていると思っていましたが、もしかしたらディスられていたのかもしれませんね(笑)。
さて、では、“お金で買えないもの” って、何なんでしょうか?
真面目に考えると、お金で買えるもの以上にありそうですが、中国には、こんな古いことわざがあります。
●お金で 「家」 は買えるけど、「家庭」 は買えない。
●お金で 「時計」 は買えるけど、「時間」 は買えない。
●お金で 「ベッド」 は買えるけど、「睡眠」 は買えない。
●お金で 「本」 は買えるけど、「知識」 は買えない。
●お金で 「名医」 は買えるけど、「健康」 は買えない。
●お金で 「地位」 は買えるけど、「尊敬」 は買えない。
●お金で 「血」 は買えるけど、「命」 は買えない。
●お金で 「セックス」 は買えるけど、「愛」 は買えない。
すべて、“物” の豊かさと “心” の豊かさを対比しているんですね。
両方あるのに越したことはありませんが、どちらか一方を選ぶとしたら、やはり後者ということになるんでしょうね。
●家は無いけど、家庭はある。●時計は無いけど、時間はある。●ベッドは無いけど、睡眠はある。……
ということです。
僕は、これらに 「自由」 を加えたいと思います。
「時間」 と似ていますが、「自由」 はそれに “束縛のない時間” が加わります。
きっと僕が、“お金とお金で買えるもの” を手に入れられなかったのも、「自由」 を求め続けた結果のような気がします。
最近は年の功もあり、こんなふうにオチャラケています。
「貧乏だって、個性なんだよ」
貧乏も、お金で買えませんからね(笑)。
Posted by 小暮 淳 at 11:42│Comments(0)
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