2023年03月20日
“紙芝居王国ぐんま” の復活
興味深いデータを見つけました。
石川幸弘・著 『紙芝居文化史 ~資料で読み解く紙芝居の歴史~』 (萌文書林) という本の中に、昭和11(1936)年 「日本劇画教育協会」 調査による、「全国の街頭紙芝居業者数」 の一覧があります。
当時の業者数は約1万人。
都道府県別に見ると、もちろんダントツは東京都で1,587人。
2番目に多いのも、納得の大阪府930人。
そこまでは、誰でも予想が付きますよね。
では、3番目に多いのは、どこだったと思いますか?
なんと!
群馬県だったのです。
726人もの街頭紙芝居師がいました。
群馬県は全国屈指の “紙芝居王国” だったのです。
娯楽の少なかった戦後、さらに街頭紙芝居師は増えます。
昭和30年代には、約5万人もいたといいます。
が、その後、高度経済成長の波に乗り、テレビの普及とともに子どもたちは屋外から屋内で遊ぶようになり、街頭紙芝居師の数も次第に減少していきました。
時はめぐり、時代は令和へ。
現在、プロの街頭紙芝居師は全国に数えるほどしかいません。
でも、群馬県にはいます!
石原之壽(いしはらのことぶき) 君です。
彼は 「壽ちんどん宣伝社」 の座長であり、僕の高校時代の同級生でもあります。
現在、彼は茨城県に在住しながら全国を飛び回っていますが、活動の拠点は故郷に置いています。
彼の地元、伊勢崎市で開催している 「神社かみしばい」 の活動も4年目に入りました。
僕も微力ながら、ご当地民話紙芝居の制作を手伝っています。
そんな彼の地道な活動は、メディアにも紹介され、県内の自治体から視察に訪れるようになりました。
まさに “紙芝居王国ぐんま” の復活が始まったのであります。
そして、いよいよ明日、街頭紙芝居は伊勢崎の地を離れ、お隣の玉村町で初お披露目をします。
玉村町を舞台にしたオリジナルヒーローが活躍する、ご当地紙芝居を上演しますので、お越しください。
スタッフ一同、お待ちしております。
「玉村かみしばい」 第1回口演
●日時 2023年3月21日(火・春分の日)
10時、11時、12時、13時
※屋外開催 (悪天候時は室内)
●会場 玉村八幡宮 境内 (群馬県佐波郡玉村町下新田1)
●入場 投げ銭制 ※ペイペイ可
●問合 壽ちんどん宣伝社 TEL.090-8109-0480
Posted by 小暮 淳 at 12:02│Comments(0)
│神社かみしばい