2023年07月18日
ヒロシマ
熱中症警戒アラートが発令された連休に開催された 「神社かみしばい」(伊勢崎神社) と 「玉村かみしばい」(玉村八幡宮)。
猛暑の中にも関わらず、予想をはるかに超える大勢の人たちが会場に足を運んでくださいました。
心より御礼申し上げます。
僕は3年前から友人の紙芝居師・石原之壽(いしはらのことぶき)君の活動のお手伝いをしています。
主に地元の民話を題材にした 「ご当地紙芝居」 の制作を担当し、運営スタッフとしても動いています。
彼は、高校の同級生です。
卒業後、僕は東京へ、彼は神奈川で暮らしていましたが、ときどきは会っていました。
その後、僕は群馬にUターンし、彼は営業マンとして全国を転々としました。
再会したのは40代半ばでした。
彼が病を発し、一時、家族と離れて群馬の実家に戻って来たからでした。
「チンドン屋になりたい」
その時、そう告げられました。
そして彼は60歳で定年退職を迎えると、居住地である茨城県土浦市で 「壽(ことぶき)ちんどん宣伝社」 を立ち上げ、本当にプロのチンドン屋として活動を始めたのでした。
同時に街頭紙芝居の口演もスタートしました。
「ジュン、群馬でも口演がしたい。ついては地元のご当地紙芝居を作りたい」
そう相談を受けたのが、2020年夏のことでした。
一方、彼は地元・土浦市でも独自の街おこし活動を開始しました。
市民団体 「つちうら駄菓子屋楽校」 を立ち上げ、代表を務めています。
家族向けの催し 「子ども広場」 の開催や、土浦ゆかりの花火やカレーを題材にした創作紙芝居などを披露しています。
そんな彼が、3年前から心血を注いでいる活動があります。
それは、今を生きる子どもたちのための平和活動です。
<2019年、チンドン屋の先輩でもある俳優・演出家の嶋崎靖さん(67)に、「ヒロシマ」 の上演を手伝ってほしいと頼まれ、東京で初めて公演を見た。>
<「ヒロシマ」 は嶋崎さんの作・演出による約70分の劇。原爆に遭いながら今も広島の街を走る路面電車を擬人化したおばちゃんを主人公に、被爆直後の惨状などを描く。>
(2023年7月2日 朝日新聞茨城版より)
この記事の中で彼は、こう語っています。
「出征した男子に代わり女学生が電車を運行していたことや、原爆の悲惨さにドーンと衝撃を受けた。ぜひ土浦でも見てもらいたいと思った」
今年も今週末、開催いたします。
平和の意味を考える、いい機会になればと思います。
ぜひ、ご観覧ください。
音楽劇 「ヒロシマ」
日時/2023年7月22日(土) 14時~、17時~
会場/土浦市県南生涯学習センター 多目的ホール
料金/大人1,500円 大学生以下無料
問合・予約/つちうら駄菓子屋楽校 TEL.090-8109-0480 (石原)
Posted by 小暮 淳 at 12:35│Comments(0)
│神社かみしばい