2012年07月09日
必ず行きたくなる群馬の温泉
先月、このブログでもお知らせしましたが、来週より3回に分けて、前橋市本町の「前橋元気プラザ21」 にて、温泉セミナーを開講いたします。
先週の金曜日(7月6日)に、朝日新聞や上毛新聞紙上でも紹介されたため、たくさんの方々から申し込みや問い合わせがあったとの連絡を、主催者側より受けています。
まだ若干の空席があります。
温泉に興味がある方、群馬の温泉をもっと知りたい方、小暮のバカ話を聞いてみたい方は、この機会に、ぜひ、ご参加ください。
セミナーのタイトルは 『必ず行きたくなる群馬の温泉~美容・健康と温泉の関係』 です。
各回のテーマは、下記のとおりです。
●7月17日(火) <初級編>
「温泉とは何か? 温泉の歴史と利用」
●7月31日(火) <中級編>
「知られざる群馬の温泉 その魅力について」
●8月7日(火) <上級編>
「より良い温泉とは? その見分け方と入浴ノウハウ」
いずれも午後1時半~午後3時で、各回テキスト込みで2,000円です。
3回まとめて申し込むと5,000円とお得!
全3回受講者には、特典として著書をプレゼントします。
各回は、<初級編><中級編><上級編> となっていますが、決して回を重ねるごとに話が難しくなるわけではありません(だんだんとマニアックな話になります)。
好きな回をチョイスして受講してくださって結構です。
なお、主催の 「温泉療養研究所」 は、僕が顧問を務める任意団体です。
健康促進につながる湯治場としての温泉を、もう一度見直そうと設立されました。
温泉ライター 小暮淳の温泉講座
「必ず行きたくなる群馬の温泉」
●開催日 2012年 7月17日(火)
7月31日(火)
8月7日(火)
3回とも13:00受付 13:30~15:00
●会 場 前橋元気プラザ21 5階56学習室
群馬県前橋市本町2-12-1
●受講料 3回パック 5,000円(テキスト代込)
各1回 2,000円(テキスト代込)
●主 催 温泉療養研究所
群馬県前橋市元総社町932-1 (Re-sanai 内)
●企 画 Applice
●申し込み・お問合せ 温泉療養研究所
TEL.027-289-5507
FAX.027-289-5508
2012年07月08日
ホルモンの煙の中で
どうも、僕には、年がら年中酒を飲んでいるイメージがあるみたいですね。
(365日、晩酌は欠かしませんので、間違ってはいないのですが…)
根っからの酒好きというのは否定しませんが、でも、それだけではないんです。
僕が置かれている “環境” が、酒を飲ませるんですよ。
(言い訳に聞こえたらゴメンなさい)
この業界(新聞や雑誌や出版) は、何かに付け “節目” というものを大切にします。
「連載が始まった」「取材が終わった」「記事が掲載された」「雑誌が発行された」「本が出版された」・・・・
と言っては、やれ 「打ち上げだ~!」、それ 「祝杯だ~!」 と、なんだかんだ理由を付けて集まって、酒を酌み交わします。
映画や演劇の世界と同じですね。
一緒に仕事をした仲間は “同胞” なんですよ。
苦楽を共にした仲間同士、互いにねぎらい合い、褒めたたえたいんでしょうな。
それゆえ、また次の仕事を頑張れるというものです。
下戸(酒の飲めない人) には、迷惑な慣習ですが、飲兵衛には嬉しい限りであります。
もう、理由なんて、何でもいいんです。
酒は仕事の潤滑油ですから、飲めば飲むほどスムーズに事が運ぶというものです。
で、一昨晩も、ドシャ降りの雨の中、あれやこれやと理由を付けて、祝い酒を飲んで来ました。
場所は、前橋市の旧市街地に、昭和の時代からモウモウと煙を上げている「Sホルモン」であります。
酒好きで、前橋好きなら、誰でも知っている有名なホルモン焼き屋であります。
いまどきの焼き肉屋ではありませんから、当然、無煙設備なんてありませんて。
しかも唯一の排煙装置である換気扇が、故障中!
外はドシャ降りの雨でも、玄関と窓が全開であります。
テーブル席は、たったの5つ。
すでに、満席です。
もちろん、僕らは数日前に予約を入れてありました。
年齢、性別に関係なく、老若男女のグループで、ごった返しています。
僕らのテーブルは3人。
A新聞社の I 記者と、僕の本のディレクターK氏です。
●集まった理由(祝い事) その①
<A新聞での僕の連載が、30回の節目を迎えたから>
●集まった理由(祝い事) その②
<K氏がデザインしたクッキーが発売されることになり、その新聞記事をいち早く I 記者が書いたから>
だったら、2つのお祝いを一緒にやりましょう!ということになったわけです。
「カンパーイ!」
と掲げたコップの中身は、ホッピーです。
いまどきホッピーが飲める店は、なかなかありませんって。
ホルモン1皿、230円。
「安~い! 10皿食っても2,300円だ~!」
なんて、当たり前のことを言って、大喜びです。
壁のポスターやカレンダーが、ヌード写真ですよ。
昭和の場末の安酒場の雰囲気が満載であります。
「小暮さん、温泉と同じですね」
と、突然、I 記者が哲学的なことを言い出しました。
「いつも小暮さんが言っているじゃありませんか。いい温泉は “引き算” だって! 設備投資したぶん、宿泊料金に上乗せされるんでしょう。お湯がいい温泉は、お湯だけで勝負できるんだって。ここも同じですよね。設備やサービスにお金をかけていないぶん、安くて、いい肉が提供できるんですね」
酔っ払いの言うことは、正しいんだか、なんだか良くわかりませんが、彼が言わんとしていることは分かります。
「タダほど良い温泉はない」 「安い宿ほど湯がいい」 なんて、常日頃から僕が彼に言ってますからね。
ここ 「Sホルモン」 も、湯守(ゆもり) のいる宿と同じ、“肉守”のいる店なのであります。
ひととおり肉を注文して、ビールとホッピーと、ハイボール、日本酒を立て続けに飲んでも、ななな、なんと!お1人様2,000円台のお支払いとは、これまた驚いた~!
やっぱ、肉守のいる店は違います。
2012年07月07日
老神温泉 「牧水苑」
「かみつけの とねの郡の老神の 時雨ふる朝を 別れゆくなり」 牧水
老神(おいがみ)温泉の 「牧水苑」 を訪ねるのは、2度目です。
確か・・・、4~5年前だったような・・・
女将さんの桑原球(たまき)さんと、お会いするのも2回目ということになります。
でも・・・、取材をした記憶がないんですよね。
「牧水苑」 に来たことはある。
女将とも会ったことがある。
なのに、取材した記憶も、どこかに記事を書いた記憶もない・・・
これって、どーいうことですか!?
もう、本人に確かめるしかありませんって!
と、いうことで、真相究明のために行ってきました。
(ウソです。取材です)
で、女将と会うなり、互いに記憶の模索を始めました。
「僕は以前に、女将さんに会っているんですよ。ここにも来ました。でも取材ではなかったようなのですが・・・」
すると女将も、僕に会ったことがあるような気がすると・・・
少しずつ少しずつ、互いの記憶をたどって行くと……、
あ、あああっ!
わ、わ、わかりました!
当時、女将さんは老神温泉「女将の会」の会長をしていたのです。
現在も8月~9月初旬まで、毎日行われている盆踊りの仕掛け人でした。
僕は当時、群馬県の温泉応援ソング 『GO!GO!温泉パラダイス』 という曲のCDを持って、県内温泉地をPRキャンペーンに回っていたのです。
で、老神温泉の観光協会を訪ねたら 「ならば女将の会が、毎晩、盆踊りを踊っているから会長を紹介しましょう」 ということになり、「牧水苑」の女将さんを訪ねたのであります。
あー、すっきりしました。
思い出せない記憶を取り戻した瞬間というのは、なんとも爽快であります。
これで、心置きなく取材ができるというものです。
あの日以来、僕は、一度ちゃんと取材したいと思っていた宿なのであります。
だって、「牧水苑」 ですよ!
牧水好きが、見逃すわけにはいきません。
なぜ、牧水の名が付いているのか?
<老神温泉に着いた時は夜に入っていた。
途中で用意した蝋燭(ろうそく)をてんでに点(とも)して
木道から温泉宿のあるという川端の方へ
急な坂を降りて行った。
宿に入って湯を訊くとと、少し離れていてお気の毒ですが、
と言いながら背の高い老爺(ろうや)が提灯を持って先に立った。>
(若山牧水著 『みなかみ紀行』 より)
大正11年10月25日に、牧水は弟子とともに老神温泉を訪れています。
『みなかみ紀行』 に記されている、この提灯を持って牧水を湯屋へ案内した “背の高い老爺” こそが、現女将の曽祖父なのであります。
そして、翌日、牧水は弟子に別れを告げ、雨の中、老神温泉を後にして、日光へと向い旅立ちました。
その時詠んだ歌が、冒頭の 「かみつけの とねの郡の老神の・・・」 であります。
その他にも、牧水にまつわる資料や逸話にたくさん出合ってきました。
博識なご主人の桑原朝吉さん、興味深い牧水話の数々をありがとうございました。
2012年07月05日
人生のリトマス試験紙
先日、バンドのメンバーで酒を飲んだ際に、こんな話になりました。
「生まれ変わっても、また同じ人生をするか?」
意外や意外、全員(4人) が同じ人生をすると応えたのであります。
不思議でしょう!
でも理由は簡単なんですね。
全員がフリーランスなのですよ。
なりたいものになった人たちだったんです。
「どうせ生まれ変われるんなら、女がいいな」
「オレもだ!」
「それも、とびっきりの美人でね」
「スーパーモデルになってやる~」
「いいね、次から次へと男を手玉にとって・・・」
そんな荒唐無稽な話も飛び出しましたが、そもそもの質問から外れています。
たとえ、生まれ変わったとしても、飛びぬけた知能や才能を持って生まれ変わるわけではありません。
そっくり、そのままの自分で、もう一度人生をやり直すという前提なのです。
要は、今の(今生の)人生に、満足しているか? 不満を抱いているか? ということです。
言い換えれば、面白いか? つまらないか? です。
当然ですが、職業のことを言っているのではありませんよ。
“生き方” です!
同じ生き方をするのか? 違う生き方をするのか?
で、僕は自分のことを考えるに、たぶん、やり直しても同じ生き方をしてしまうと思うんです。
温泉ライターになるかは、わかりません。
あくまでも温泉ライターは、たまたまたどり着いた職業ですからね。
たとえライターになったとしても、違うテーマを追いかけているかもしれませんし、ライターになる前に挫折したミュージシャンが次の人生では成功するかもしれませんものね。
もっと違った展開を想定すれば、20代に遊びで入った劇団で、頭角を現わして役者の道へ進んでいるかもしれません。
でも、いずれにしても、同じ生き方を選んでしまうことでしょう。
みなさんは、いかがですか?
生まれ変わって、もう一度人生をやり直せるとしたら、同じ人生を歩みますか?
この質問は、今の人生が 「面白い」 か、「つまらない」 かが分かるリトマス試験紙なのです。
2012年07月04日
温泉シリーズ 第4弾!
2009年9月17日発行、『ぐんまの源泉一軒宿』。
2010年9月17日発行、『群馬の小さな温泉』。
2011年9月15日発行、『あなたにも教えたい 四万温泉』。
そして、今年2012年9月15日・・・
いよいよ、「群馬の温泉シリーズ」 第4弾が出版されます。
いゃ~、長い長い取材活動でありました。
昨年の秋からですから、かれこれ9ヶ月間も、雑誌や新聞の連載とは別に、ひたすらコツコツと取材を続け、セッセセッセと原稿を書きためてまいりました。
終わりのない旅は、ないのですね。
登山で言えば、8合目あたりまで、登って来ましたよ。
上を見上げれば、ほ~ら、“完成” という名の頂上が見えます!
と、いうことで、全36軒中、35軒の宿および温泉地の取材を終えました。
(残り1軒とグラビア撮影は、来週行われます)
で、昨日から、本制作のメインイベント!
“表紙” 撮影を泊り込みで行ってきました。
カメラマンは、ご存知、前回の 『あなたにも教えたい 四万温泉』 の、あの!幻想的な闇夜に浮かび上がる「河原の湯」を撮影した、酒井寛氏であります。
氏は、僕の竹馬の友。
小学校の1年3組からの古い古い友人です。
また、長年、僕の曲のアレンジをしてくれたり、バンドではベースを担当してくれている遊び仲間でもあります。
前回同様、「あ」「うん」の呼吸で、僕の本のために一肌も二肌も脱いでくれることになりました。
今回も、水上温泉の「ひがきホテル」 が、僕ら撮影隊のベースキャンプとして、部屋を提供してくださいました。
日垣社長、ご協力ありがとうございました。
表紙撮影は、夕暮れ時から日没にかけて行われることになり、その前に、お約束のプロフィール写真撮りとなりました。
和室の客間をお借りして、僕は浴衣に着替え、窓際のイスに腰を下ろしました。
「ジュンちゃん、今回は今までとは、おもむきを変えて、文豪ポーズでいきましょう!」
と酒井氏。
文豪ポーズとは、前々から2人で話していたことで、芥川龍之介や川端康成を意識して、着物姿で旅館の窓辺に腰かけてて、“いかにも”のポーズをとって撮影しようという試みです。
「ダメダメ、笑っちゃ! もっとアゴを引いて! そう、視線はレンズから外して、ものうい感じで宙を見つめて。そうそう、いい、いい。おおお~っ! いいねぇー、文豪してるよ」
てな具合で、撮影をしているときの酒井氏は、幼なじみのヒロシ君ではなく、れっきとしたプロのカメラマンなのであります。
無事、撮影は完了。
彼は、そのまま、表紙の撮影へと出かけて行きました。
午後8時30分。
表紙の撮影終了。
僕らは雨の中、傘をさして、温泉街へ消えたのであります。
もちろん、無事、表紙の撮影が終わった、祝杯を挙げにです。
2ヶ月後、シリーズ第4弾をみなさんのもとへ届けられるよう、これからが最後の正念場であります。
ぜひ、ご期待ください。
シリーズ最高の傑作本をお届けします!
2012年07月02日
夏でも涼しい ぬる湯温泉
温泉ライターにとって、これからが1年で、もっとも厳しい時季となります。
そう、暑い暑い夏です!
なるべく取材は、1日に1温泉を心がけているのですが、時と場合によっては2~3温泉を “はしご取材” することもあり、入浴の回数も4~5回にのぼることもあります。
特に、本の出版の場合、ケツ(発行日)が決まっているので、どうしても最後は追い込みをかけることになります。
これが冬や涼しい時季なら、なんら苦にはなりません。
そもそも温泉が好きで、この仕事を選んだのですからね。
でも、やっぱり、さすがに暑い夏の熱い温泉は、こたえます。
湯あたり、必至!
で、みなさんにも、オススメしたいのが、夏でも涼しく入れる “ぬる湯” の温泉です。
群馬は、ぬる湯温泉の宝庫なんですよ!
一般的に、ぬる湯とは、40度以下の温泉のことをいいます。
昔は、どこの温泉も、ぬるい湯は、ぬるい湯のまま提供していたのですが、最近はお客様の要望に合わせて、適温に加熱しているところがほとんどです。
「こんな、ぬるい湯じゃ、風邪を引いちまう!」
という苦情に、根負けして温めている温泉宿が少なくありません。
(本当は、ぬる湯でも、長時間入れば、しっかり体の芯から温まるんですけどね)
ということで、僕がコメンテーターを務める群馬テレビ 「ニュースジャスト6」 では、次回、客に媚びず、頑として、ぬるい源泉を温めずに、そのまま提供している温泉宿をご紹介します。
ぬる湯ファンは、必見ですぞ。
お楽しみに!
●放送局 群馬テレビ(地デジ3ch)
●番組名 「ニュースジャスト6」
●放送日 (月)~(金) 18:00~18:45
●出演日 7月5日(木)
●テーマ のんびり、ゆっくり長湯ができる
「夏でも涼しい ぬる湯温泉」
2012年07月01日
夏だ!ライブだ!四万温泉
ふつう、温泉地へは遊びに行きますが、僕の場合、温泉地は仕事場です。
年間、80~90ヶ所の温泉地および温泉宿を訪ねています。
そのうち、プライベートや遊びで行くのは、ほんの1、2回。
取材でもなく、仕事のことを考えずに、温泉に入って、気の置けない仲間たちとバカ話をして、酒を酌み交わすのって、本当に楽しいものですね。
昨日は、四万(しま)温泉で開催された 『レトロ通りの懐かしライブ』 に、出演してきました。
我らが 「KUWAバン」 のメンバーは、4人です。
ふだんは、楽器や機材の運搬は、この4人ですべてこなしています。
が、が、ところがーーー!
な、な、なんとーーーー!
今回、無償でマネージャーをやってくれる殊勝なお人が現れたのです。
それは、プロKこと、プロジェクトK(僕が所属するクリエーター集団) の中でも、エリート中のエリートであります一級建築士の資格を持つY君です。
通称、Yっさん。
いいもんですよ、マネージャー付きの遠征ライブって!
楽器の運搬や現地の人との段取りなど、彼が小まめに動いてくれたおかげで、それはそれは、スムーズにステージが進行しました。
会場は、四万温泉の落合通り。
積善館本館前、そう、観光名所としても知られる赤い欄干で有名な慶雲橋のたもとにある東屋で、ライブを行いました。
僕らはゲストということもあり、オオトリで最終ステージに出演しました。
持ち時間は30分ですが、懐かしのフォーク&グループサウンズメドレーを演奏した後に、オリジナルご当地ソングの 『四万のうた』 と、お約束の 『GO!GO!温泉パラダイス』 も、しっかり追加演奏いたしました。
こんなときにも、マネージャーは力を発揮してくれます。
観客に歌詞カードを配ったり、ライブ後の著書販売&サイン会の準備をしてくれたり、何よりも、機材の撤収を率先してしてくれたのであります。
なんせ、僕らバンドのメンバーは、演奏をしながら酒を飲んでいるもので、ヘロヘロに酔っ払っているのです。
ああ、マネージャーの存在って、ありがたいなぁ~!
さて、ライブが終われば、本格的に酒盛りの開始です。
積善館の露天風呂で軽く汗を流して、メンバーは夕暮れの温泉街へ。
新湯地区、桐の木平商店街の一角。
空き店舗を改造した居酒屋に、イベント実行委員のみなさんが集まっていました。
「今年も、盛大にライブイベントを開催することができました。みなさん、大変お疲れさまでした」
温泉協会の運営担当者のあいさつから始まり、
「カンパーイ!」
やきとり、ホルモン、コロッケ、とんかつ・・・
ガッツリと空きっ腹にたまりそうな料理が、次から次へと運ばれてきます。
あれれ、誰が料理を作っているのか思えば、厨房の中には知った顔が2人います。
酒屋の主人Nさんと、和菓子屋の主人Sさんでは、ないですか~!
と思えばS館の社長、T屋の主人、T旅館の若旦那と、次々と集まって来ましたよ。
これです、これなんですよ!
四万温泉の最大の魅力は!
とにかく仲がいいんですって。
旅館もホテルも民宿も、商店街の人たちも、そして温泉協会の職員も、みんなみんな四万温泉を愛していて、同じ方向を向いて、一致団結しながら力を合わせて、一歩一歩進んでいる姿に感銘いたします。
だから僕は、昨年、『あなたにも教えたい 四万温泉』 という本を書いたのです。
いずれ、いや、きっと数年後には、名実共に四万温泉は、群馬を代表する温泉地となることでしょうね。
それは僕が、保証します。絶対に!
気が付けば、生ビールのジョッキが1杯、2杯、3杯・・・
焼酎に切り替えて、1杯、2杯、3杯・・・
ここでもマネージャーのYっさんは、実に良く動きます。
「はい、小暮さん、おかわりをお持ちしますよ」
「すみませーん、こっちに○○がありません」
ときには、「お疲れさまでした」 なんて言いながら、僕の肩までもんでくれましたよ。
ありがとうね、Yっさん。
さあ、気をつかうのは、ここまでにして、宿にもどって飲みなおそうか!
ということで、メンバーは打ち上げ会場を後にして、温泉街を千鳥足にてヨタヨタと宿に帰って行ったのであります。
もちろん、飽くなき酒盛りが、延々と夜が更けるまで続いたことは、言うまでもありません。