2010年06月07日
湯の小屋温泉 「葉留日野山荘」
昨日の昼から、湯の小屋温泉(別称:木ノ根沢温泉)に入り込んで取材をつづけていました。
ここは群馬県最北の温泉地です。
現在、5軒の宿がありますが、昨晩は一番奥の「葉留日野山荘」に泊めていただきました。
とにかく僕は、この日を待っていたのです。なぜか?
「日本秘湯を守る会」の会員宿は、群馬県には15軒ありますが、唯一行ってなかった宿が「葉留日野山荘」だったのです。これで県内の秘湯を守る会の宿すべてを制覇しました。
すでにご存知の方もいるかと思いますが、葉留日野山荘の建物は、元分校です。昭和45年に廃校になった水上町立藤原小学校湯之小屋分校の木造校舎が、そっくりそのまま使用されています。
2階の客室は改装されていますが、1階の談話室は元職員室と理科室、食堂は元講堂といった具合で、廊下や洗面所はまさに昭和の小学校舎の中です。当然、浴室棟は後から湯を引いて増築したものですから、校庭の隅。サンダルに履き替えて、正面玄関から校庭を歩いて渡ります。これは、なかなか痛快ですよ。
泉温約63度の高温泉が、加水なし、加温なし、完全かけ流し状態で、湯縁から気持ちいいほどザバーザバーとあふれ出ています。こんだけ手を加えていないのですから、少々熱いのは我慢です。
でも、サラサラしていて清涼感のある湯なのです。熱いのは最初だけ、すぐに肌に馴染んできます。湯上りも夜風に吹かれたら、スーッと汗が引いていきました。
特筆すべきは、過剰なサービスが一切ないところです。代表の高橋信行さんと息子さん夫婦の家族だけでやっている宿ですから、宿泊客もみんなで協力します。
布団の上げ下げもセルフ、食事の後片付けもセルフです。食事の時間になるとチャイムが鳴って、校内放送が流れます。なんだか、若い頃に利用したユースホステルを思い出しました。
湯もシンプル、宿もシンプル。温泉宿は、食事とサービスは二の次でいいのです。
湯には無頓着なくせして、やたらサービスだけは過剰な宿が多い昨今の温泉事情のなかで、久々に感動をしました。
宿泊料金も一律というのが、いいですね。
湯があり、食事があり、寝るところがある。温泉宿は、これでいいのです。
※そうそう、トイレのスリッパも客がそろえます。学校ですから……。
ここは群馬県最北の温泉地です。
現在、5軒の宿がありますが、昨晩は一番奥の「葉留日野山荘」に泊めていただきました。
とにかく僕は、この日を待っていたのです。なぜか?
「日本秘湯を守る会」の会員宿は、群馬県には15軒ありますが、唯一行ってなかった宿が「葉留日野山荘」だったのです。これで県内の秘湯を守る会の宿すべてを制覇しました。
すでにご存知の方もいるかと思いますが、葉留日野山荘の建物は、元分校です。昭和45年に廃校になった水上町立藤原小学校湯之小屋分校の木造校舎が、そっくりそのまま使用されています。
2階の客室は改装されていますが、1階の談話室は元職員室と理科室、食堂は元講堂といった具合で、廊下や洗面所はまさに昭和の小学校舎の中です。当然、浴室棟は後から湯を引いて増築したものですから、校庭の隅。サンダルに履き替えて、正面玄関から校庭を歩いて渡ります。これは、なかなか痛快ですよ。
泉温約63度の高温泉が、加水なし、加温なし、完全かけ流し状態で、湯縁から気持ちいいほどザバーザバーとあふれ出ています。こんだけ手を加えていないのですから、少々熱いのは我慢です。
でも、サラサラしていて清涼感のある湯なのです。熱いのは最初だけ、すぐに肌に馴染んできます。湯上りも夜風に吹かれたら、スーッと汗が引いていきました。
特筆すべきは、過剰なサービスが一切ないところです。代表の高橋信行さんと息子さん夫婦の家族だけでやっている宿ですから、宿泊客もみんなで協力します。
布団の上げ下げもセルフ、食事の後片付けもセルフです。食事の時間になるとチャイムが鳴って、校内放送が流れます。なんだか、若い頃に利用したユースホステルを思い出しました。
湯もシンプル、宿もシンプル。温泉宿は、食事とサービスは二の次でいいのです。
湯には無頓着なくせして、やたらサービスだけは過剰な宿が多い昨今の温泉事情のなかで、久々に感動をしました。
宿泊料金も一律というのが、いいですね。
湯があり、食事があり、寝るところがある。温泉宿は、これでいいのです。
※そうそう、トイレのスリッパも客がそろえます。学校ですから……。
Posted by 小暮 淳 at 21:24│Comments(0)
│温泉地・旅館