2010年09月03日
四万温泉 「なかざわ旅館」
昨日から、JR『小さな旅』と群馬県観光情報誌『ググっとぐんま』、2誌の取材を兼ねて、四万温泉に泊り込んで来ました。
四万温泉は、かれこれ20年前から通っている、いわば僕が温泉ライターとなるきっかけとなった原点温泉です。
10年前に開催された『探四万展(さがしまてん)』(四万温泉協会主催)に、作家およびパネリストとして参加してからは、もう何十回と訪ねています。
現在、四万温泉には38軒の湯宿があります。
これに対して、源泉の数は43本ですから、ほとんどの宿が源泉かけ流しです。
ですから仕事とはいえ、四万温泉へ出かけるのは、大変楽しみなのです。また、何度訪ねても飽きることがありません。
「今日の宿は、どんな湯かな?」
そう思っただけで、ワクワクしてきます。
昨日は昼間、2軒の宿の取材を終えて、夕方、温泉協会で事務局長らと打ち合わせをした後、新湯地区にある「なかざわ旅館」に泊めていただくことになりました。
四万温泉は、四万川に沿って約4キロ続く、細長い温泉地です。下流から「温泉口」「山口」「新湯」「ゆずりは」「日向見」と地区が分かれています。
協会事務所や郵便局、土産物屋など商店が立ち並ぶ温泉街は、新湯にあります。「積善館」や「たむら」といった老舗旅館があるのも新湯地区です。
「なかざわ旅館」は四万川の右岸、温泉街を見下ろす高台に建つ旅館です。
部屋数は、わずか7部屋。なのに風呂は個室風呂(2つ)を入れると6つもあります。
「いつでも他人に気兼ねせずに、ゆっくり温泉に入っていただけるように、お風呂をたくさん造りました」と、女将の中沢千世子さん。
夜の9時を過ぎると、すべて貸切風呂になるのも、現代のニーズからのようです。
とりあえず僕は一晩で、2つの露天風呂と、温泉街を見下ろすガラス張りの展望風呂に入りました。
が、20年間通っていて、新たな四万を発見してしまいました。それは……
お恥ずかしい話、四万温泉の泉質は硫化塩泉だけだと思っていたのです。
でも、四万川沿いは、すべて硫化塩温泉ですが、山に湧く単純温泉も引いていたのですね。
温泉分析書を見せてもらうと、確かに何種類もの源泉の混合泉であることがわかります。
「硫化塩泉の源泉は、どれも60~70℃の高温なので、温度の低い単純温泉を加えて冷ますことにより、加水せずに適温の湯に調節しています」と、若女将の中沢まち子さんが詳しく教えてくれました。
若女将とは、夕食後、食堂で長々と話し込みました。
四万温泉の今昔、そして将来に向けての夢など……。
「すべての旅館に泊まって、“徹底四万本”を書きたいですね」と僕。
「大賛成です。ぜひ、作ってください。応援しますよ」と若女将。
仕事を忘れて、またまた飲み過ぎてしまいました。
四万温泉は、かれこれ20年前から通っている、いわば僕が温泉ライターとなるきっかけとなった原点温泉です。
10年前に開催された『探四万展(さがしまてん)』(四万温泉協会主催)に、作家およびパネリストとして参加してからは、もう何十回と訪ねています。
現在、四万温泉には38軒の湯宿があります。
これに対して、源泉の数は43本ですから、ほとんどの宿が源泉かけ流しです。
ですから仕事とはいえ、四万温泉へ出かけるのは、大変楽しみなのです。また、何度訪ねても飽きることがありません。
「今日の宿は、どんな湯かな?」
そう思っただけで、ワクワクしてきます。
昨日は昼間、2軒の宿の取材を終えて、夕方、温泉協会で事務局長らと打ち合わせをした後、新湯地区にある「なかざわ旅館」に泊めていただくことになりました。
四万温泉は、四万川に沿って約4キロ続く、細長い温泉地です。下流から「温泉口」「山口」「新湯」「ゆずりは」「日向見」と地区が分かれています。
協会事務所や郵便局、土産物屋など商店が立ち並ぶ温泉街は、新湯にあります。「積善館」や「たむら」といった老舗旅館があるのも新湯地区です。
「なかざわ旅館」は四万川の右岸、温泉街を見下ろす高台に建つ旅館です。
部屋数は、わずか7部屋。なのに風呂は個室風呂(2つ)を入れると6つもあります。
「いつでも他人に気兼ねせずに、ゆっくり温泉に入っていただけるように、お風呂をたくさん造りました」と、女将の中沢千世子さん。
夜の9時を過ぎると、すべて貸切風呂になるのも、現代のニーズからのようです。
とりあえず僕は一晩で、2つの露天風呂と、温泉街を見下ろすガラス張りの展望風呂に入りました。
が、20年間通っていて、新たな四万を発見してしまいました。それは……
お恥ずかしい話、四万温泉の泉質は硫化塩泉だけだと思っていたのです。
でも、四万川沿いは、すべて硫化塩温泉ですが、山に湧く単純温泉も引いていたのですね。
温泉分析書を見せてもらうと、確かに何種類もの源泉の混合泉であることがわかります。
「硫化塩泉の源泉は、どれも60~70℃の高温なので、温度の低い単純温泉を加えて冷ますことにより、加水せずに適温の湯に調節しています」と、若女将の中沢まち子さんが詳しく教えてくれました。
若女将とは、夕食後、食堂で長々と話し込みました。
四万温泉の今昔、そして将来に向けての夢など……。
「すべての旅館に泊まって、“徹底四万本”を書きたいですね」と僕。
「大賛成です。ぜひ、作ってください。応援しますよ」と若女将。
仕事を忘れて、またまた飲み過ぎてしまいました。
Posted by 小暮 淳 at 21:29│Comments(0)
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