2010年09月08日
伊香保温泉 「ホテル木暮」
昨日は昼から伊香保温泉に入り込み、取材活動を行っていました。
千明仁泉亭、森秋旅館、岸権旅館と、老舗旅館ばかり訪ね、女将に話を聞いてまわりました。
このところの忙しさで睡眠不足、そして連日の猛暑で体調不良の中、なんとか頑張って一日を終えました。
夜は、ご厚意により、天正年間創業の老舗旅館 「ホテル木暮」 に泊めていただきました。
伊香保に泊まるのは何年ぶりでしょうか。
いえいえ、取材にさえ、久しく訪れていませんでした。ここ数年は、秘湯や一軒宿ばりめぐっていたので、やはり、大きな温泉地の取材は、疲れますね。
「ホテル木暮」に泊まるのは10数年ぶりだと思います。
7年ほど前に、某雑誌社の忘年会に呼ばれて出席したことがあったのですが、なんとその日は、他の忘年会とブッキングしていたのです。どちらか断ればよいものを、当時の僕には、両方とも顔を出さずにはいられない相手だったのですね。
苦肉の策が、一次会は伊香保温泉の「ホテル木暮」に顔を出し、二次会から四万温泉の「積善館」に移動するという離れ業をやってのけました。
ま、当時は僕の人生の中でも “プチバブル期”だったのです。
当然、酒を飲んでいますから、代行車を呼びました。伊香保温泉から四万温泉まで、酔っ払いの大移動です。
ま、もう二度と、こんなことはないでしょうが、そこまでして守った人間関係と仕事関係は、脈々と今も続いています。
無駄では、なかったようです。今となって思えば、ですけど……。
ホテル木暮こと、木暮旅館は、昔々は「子の湯」の屋号を名のっていました。
今から400年以上も前の天正年間のこと。
当時、現在の石段のまわりには、大家(おおや)と呼ばれる湯の権利を持つ家が12軒ありました。ちょうど十二支と同じところから、12戸にそれぞれ子・丑・寅・辰・巳……と、年番が割り当てられ、木暮家は筆頭の家ということで「子の湯」の屋号を名のったといいます。
現在でも残る大家は、「酉の湯」の千明仁泉亭、「辰の湯」の岸権旅館と3軒だけになっています。
その「子の湯」の湯は、ご存じ茶褐色した“黄金の湯”です。
大浴場は、ハワイアンズか大江戸温泉か、というほどの大きさ。北関東最大級の大庭園露天風呂だそうです。
日ごろは秘湯の小さな湯舟ばかり入っているので、戸惑ってしまいます。また、風呂で、こんなにも大勢の人に会うことも、稀な体験でした。“源泉ひとりじめ”とは、いきませんでしたね。
今回の取材の収穫!
伊香保温泉には、2種類の湯が湧きます。茶褐色の「黄金の湯」と、無色透明の「白金の湯」。
ところが今回、第3の湯といわれる幻の源泉の話を聞きました。
黒い湯花が咲く「黒金の湯」という源泉が、昔から湧いているとのこと。
残念ながら、湯量が少ないため、現在はどこも使用していないとのことでした。
身近な温泉でも、知らないことが、まだまだあるものです。
千明仁泉亭、森秋旅館、岸権旅館と、老舗旅館ばかり訪ね、女将に話を聞いてまわりました。
このところの忙しさで睡眠不足、そして連日の猛暑で体調不良の中、なんとか頑張って一日を終えました。
夜は、ご厚意により、天正年間創業の老舗旅館 「ホテル木暮」 に泊めていただきました。
伊香保に泊まるのは何年ぶりでしょうか。
いえいえ、取材にさえ、久しく訪れていませんでした。ここ数年は、秘湯や一軒宿ばりめぐっていたので、やはり、大きな温泉地の取材は、疲れますね。
「ホテル木暮」に泊まるのは10数年ぶりだと思います。
7年ほど前に、某雑誌社の忘年会に呼ばれて出席したことがあったのですが、なんとその日は、他の忘年会とブッキングしていたのです。どちらか断ればよいものを、当時の僕には、両方とも顔を出さずにはいられない相手だったのですね。
苦肉の策が、一次会は伊香保温泉の「ホテル木暮」に顔を出し、二次会から四万温泉の「積善館」に移動するという離れ業をやってのけました。
ま、当時は僕の人生の中でも “プチバブル期”だったのです。
当然、酒を飲んでいますから、代行車を呼びました。伊香保温泉から四万温泉まで、酔っ払いの大移動です。
ま、もう二度と、こんなことはないでしょうが、そこまでして守った人間関係と仕事関係は、脈々と今も続いています。
無駄では、なかったようです。今となって思えば、ですけど……。
ホテル木暮こと、木暮旅館は、昔々は「子の湯」の屋号を名のっていました。
今から400年以上も前の天正年間のこと。
当時、現在の石段のまわりには、大家(おおや)と呼ばれる湯の権利を持つ家が12軒ありました。ちょうど十二支と同じところから、12戸にそれぞれ子・丑・寅・辰・巳……と、年番が割り当てられ、木暮家は筆頭の家ということで「子の湯」の屋号を名のったといいます。
現在でも残る大家は、「酉の湯」の千明仁泉亭、「辰の湯」の岸権旅館と3軒だけになっています。
その「子の湯」の湯は、ご存じ茶褐色した“黄金の湯”です。
大浴場は、ハワイアンズか大江戸温泉か、というほどの大きさ。北関東最大級の大庭園露天風呂だそうです。
日ごろは秘湯の小さな湯舟ばかり入っているので、戸惑ってしまいます。また、風呂で、こんなにも大勢の人に会うことも、稀な体験でした。“源泉ひとりじめ”とは、いきませんでしたね。
今回の取材の収穫!
伊香保温泉には、2種類の湯が湧きます。茶褐色の「黄金の湯」と、無色透明の「白金の湯」。
ところが今回、第3の湯といわれる幻の源泉の話を聞きました。
黒い湯花が咲く「黒金の湯」という源泉が、昔から湧いているとのこと。
残念ながら、湯量が少ないため、現在はどこも使用していないとのことでした。
身近な温泉でも、知らないことが、まだまだあるものです。
Posted by 小暮 淳 at 17:59│Comments(0)
│温泉地・旅館