2010年11月10日
原人服を身にまとい
僕の職業は、ライターです。いわゆる文筆業です。
取材をして、文章を書く仕事です。
だから、本来ならば、名前は出ても、あまり顔は表に出さない、地味~な仕事なんです。
が、なんだか、ここ数年、様子が変わってきました。
講演やセミナーの仕事が増えてきたのです。でも、これは想定内のお仕事。
温泉を取材して、温泉の記事や本を書いていれば、おのずと世間は僕のことを温泉のエキスパートと勘違いして、依頼してくるのです。ま、頼まれる僕も、人前で話をするのはキライなほうではないので、“来るものは拒まず” で、お受けしています。
ところが最近は、温泉の話ではなく、イベントや会合などに呼ばれることが多くなりました。
先月も、旧新町(高崎市)の名物「かち鳥もち」なる新商品の内覧会に招待され、業界や観光関係者、プレスに交ざって、試食をしてきました。
そして、今日。
先週、みどり市から突然、観光PRのための「古代料理体験」に参加して欲しいとの連絡があり、「昼飯がタダで食えるなら」と、ノコノコと出かけてまいりました。
会場は「岩宿博物館」です。
岩宿と言えば、岩宿遺跡!
あのアマチュア研究者である相沢忠洋(故人)が、日本の歴史をくつがえす世紀の大発見をした場所です。
日本にも、縄文時代以前の旧石器時代に人類が生活していた証拠(打製石器)を発見したのです。
旧石器時代には、まだ土器がありません。
土器がないということは、現在で言う鍋や釜がないわけですから、煮炊きができなかったということです。よって、狩りで捕った動物のの肉は、生で食べたり、直接火で焼いて食べていたことになります。
今日、僕は旧石器人になり、古代料理を体験してきました。
僕の読者だという、みどり市産業観光部観光政策課の人に出迎えられ、いきなり衣装を渡されました。
原人服です。
正式名は「貫頭衣(かんとうい)」と言うらしいのですが、読んで字のごとく、一枚の布の中央に穴が開いていて、頭を通し、布を体の前と後ろにたらします。腰に紐を巻いて、首から黒耀石(こくようせき)のペンダントをかければ、旧石器人のできあがり!
「いゃ~、似合いますね」と言われ、喜んでいいのか悪いのか、返答に困ってしまいました。
まず、「石蒸し料理」の下ごしらえから。
黒耀石のナイフで牛肉を切ります。
このナイフ、恐ろしいほど、良く切れるのです。その切れ味は、現在のメス以上だとか。
肉の上に刃を当てて、グッと押すだけで、スパッ!(ビックリしました)
恐るべし、旧石器人!
切った肉と野菜をホウの葉に包んで、焼けた石の上に置いて、土をかぶせて待つこと30分。取り出した蒸し焼きお肉は、これまた見事なお味で、2度ビックリ!
これにイノシシ鍋、鮭の燻製(くんせい)、古代米のおにぎり、ハスの実の豆腐がテーブルに並びました。
さらに旧石器時代のスィーツとしてデザートに、黒米のあんぴん、そしてドングリのコーヒーが付きました。
いやいや、お見事!
これは現代人の食生活より、かなり豊かであります。そして何より、美味しい。
帰りにお土産までいただいて、先日の「かち鳥もち」といい、こんな仕事ばかりなら、いつでもOKですよ。
ま、だんだん自分の職業が何だか、分からなくなりますけどね。
取材をして、文章を書く仕事です。
だから、本来ならば、名前は出ても、あまり顔は表に出さない、地味~な仕事なんです。
が、なんだか、ここ数年、様子が変わってきました。
講演やセミナーの仕事が増えてきたのです。でも、これは想定内のお仕事。
温泉を取材して、温泉の記事や本を書いていれば、おのずと世間は僕のことを温泉のエキスパートと勘違いして、依頼してくるのです。ま、頼まれる僕も、人前で話をするのはキライなほうではないので、“来るものは拒まず” で、お受けしています。
ところが最近は、温泉の話ではなく、イベントや会合などに呼ばれることが多くなりました。
先月も、旧新町(高崎市)の名物「かち鳥もち」なる新商品の内覧会に招待され、業界や観光関係者、プレスに交ざって、試食をしてきました。
そして、今日。
先週、みどり市から突然、観光PRのための「古代料理体験」に参加して欲しいとの連絡があり、「昼飯がタダで食えるなら」と、ノコノコと出かけてまいりました。
会場は「岩宿博物館」です。
岩宿と言えば、岩宿遺跡!
あのアマチュア研究者である相沢忠洋(故人)が、日本の歴史をくつがえす世紀の大発見をした場所です。
日本にも、縄文時代以前の旧石器時代に人類が生活していた証拠(打製石器)を発見したのです。
旧石器時代には、まだ土器がありません。
土器がないということは、現在で言う鍋や釜がないわけですから、煮炊きができなかったということです。よって、狩りで捕った動物のの肉は、生で食べたり、直接火で焼いて食べていたことになります。
今日、僕は旧石器人になり、古代料理を体験してきました。
僕の読者だという、みどり市産業観光部観光政策課の人に出迎えられ、いきなり衣装を渡されました。
原人服です。
正式名は「貫頭衣(かんとうい)」と言うらしいのですが、読んで字のごとく、一枚の布の中央に穴が開いていて、頭を通し、布を体の前と後ろにたらします。腰に紐を巻いて、首から黒耀石(こくようせき)のペンダントをかければ、旧石器人のできあがり!
「いゃ~、似合いますね」と言われ、喜んでいいのか悪いのか、返答に困ってしまいました。
まず、「石蒸し料理」の下ごしらえから。
黒耀石のナイフで牛肉を切ります。
このナイフ、恐ろしいほど、良く切れるのです。その切れ味は、現在のメス以上だとか。
肉の上に刃を当てて、グッと押すだけで、スパッ!(ビックリしました)
恐るべし、旧石器人!
切った肉と野菜をホウの葉に包んで、焼けた石の上に置いて、土をかぶせて待つこと30分。取り出した蒸し焼きお肉は、これまた見事なお味で、2度ビックリ!
これにイノシシ鍋、鮭の燻製(くんせい)、古代米のおにぎり、ハスの実の豆腐がテーブルに並びました。
さらに旧石器時代のスィーツとしてデザートに、黒米のあんぴん、そしてドングリのコーヒーが付きました。
いやいや、お見事!
これは現代人の食生活より、かなり豊かであります。そして何より、美味しい。
帰りにお土産までいただいて、先日の「かち鳥もち」といい、こんな仕事ばかりなら、いつでもOKですよ。
ま、だんだん自分の職業が何だか、分からなくなりますけどね。
Posted by 小暮 淳 at 22:10│Comments(0)
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