2011年01月09日
尻から口へ
昨日は、温泉入浴のマナーに触れましたが、“湯ガール” の話は、マナー以前の問題でしたね。
と、いうことで、今日はマナーでも高度な話をします。上級編です。
完全放流式(源泉かけ流し)の浴槽のみでのマナー講座です。
浴室を見れば、良い湯守(湯を管理する人。大概は宿の主人)がいる宿かどうかが、分かります。
それは、湯の入れ方、流し方にはルールがあるからです。
まず浴室の扉を開けてください。
冬場ならば、室内は湯けむりで煙っているはずです。
湯が冷めないために密閉されているからです。
もし、換気がされていて、室内がクリアなら循環して消毒して加温している可能性が高いですね。
(塩素は気化するため、換気は必須です)
浴槽の位置と形を見てください。
大概は浴室の奥で、長方形をしていますね。
次に湯口(湯が注ぎ込まれている所)を探してください。
ここがポイントです!
湯口は、一番奥でなくてはなりません。
なぜなら、温度が一番熱い場所だからです。
次に、湯は、どこからあふれ出ているか、見てください。
全体、もしくは一番手前なら、確かな湯守のいる証拠です。
この、湯があふれ出る場所を 「湯尻」 といいます。
もし、窓側(湯舟の奥)へあふれているようなら、それは間違いなく循環していますね。
さて、ここからが、入浴マナーです。
湯は、奥から手前へ流れているわけですから、当然、手前から入ります。
湯の温度も一番低い場所です。
ぬるい湯に体を慣らしながら、上流へ進みます。
確かな湯守がいる宿なら、浴槽のちょうど真ん中が適温(41~42℃)になるように調節されているはずです。
熱い湯が好みの人は、さらに上流へ。湯口に近いほど、湯の温度は上がります。
また、先客がいた場合も同様です。
常に、湯が流れ出す下流から入りましょう。
後から来た人が、汚れた体で上流に入るのは、失礼というもの。マナー失格です。
源泉かけ流しの風呂では、「尻から口へ」が鉄則ですぞ!
ぜひ、実践してみてください。
湯守の心意気にも、触れられると思いますよ。
Posted by 小暮 淳 at 12:48│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
読むたびに 復習になり思い出します。
(~_~;)
講習会で 習ったことなのですが・・
まぁ それとなく マナーに反した入浴はしてないと 認識しました。
塩素に関しては 日帰り施設は夏場は換気が 甘くなるような?傾向がありますよね。
トリハロメタンは 恐るべし
温泉ホテルの循環式も 高度な演出でかけ流し風にしてて努力の仕方が 違うような気がします。
寒さ本番になりましたが
加水せずに 入れる温泉が増え日々 温泉日和^^b
(~_~;)
講習会で 習ったことなのですが・・
まぁ それとなく マナーに反した入浴はしてないと 認識しました。
塩素に関しては 日帰り施設は夏場は換気が 甘くなるような?傾向がありますよね。
トリハロメタンは 恐るべし
温泉ホテルの循環式も 高度な演出でかけ流し風にしてて努力の仕方が 違うような気がします。
寒さ本番になりましたが
加水せずに 入れる温泉が増え日々 温泉日和^^b
Posted by momotaka at 2011年01月09日 22:52
momotakaさんへ
いつもありがとうございます。
かけ流し風の温泉がはびこっていますが、素人ではなかなか見抜けない高度な循環風呂が多くなりました。
客が見抜く目を持つことも大切ですが、本来なら宿側の情報開示を徹底するべきでしょうね。
いつもありがとうございます。
かけ流し風の温泉がはびこっていますが、素人ではなかなか見抜けない高度な循環風呂が多くなりました。
客が見抜く目を持つことも大切ですが、本来なら宿側の情報開示を徹底するべきでしょうね。
Posted by 小暮 淳
at 2011年01月10日 21:53
