2011年02月11日
上州三名湯
最近は旅行雑誌等で、「群馬四大温泉」という言葉を目にするようになりました。
草津、伊香保、水上、四万のことを、そう呼んでいるらしいのですが、確か以前は四万を除いた「三大温泉」でした。
「四大温泉」と呼ばれるようになったのは、つい最近のことです。
きっかけは、2000年10月に四万温泉で開催された『探四万展(さがしまてん)』(主催/四万温泉協会)でした。
このイベントに、僕は作家およびシンポジュームのパネリストとして参加していました。
とにかく四万温泉は、若手(温泉協会青年部)が熱いんです。
何が何でも、四万温泉を「群馬四大温泉」に入れる!と、意気込んでいました。
では、どうして、そんなに「四大温泉」にこだわるのか?
それには、歴史が関係しています。
そもそも「群馬三大温泉」とは、戦後になって、高度成長期に生まれた言葉です。
その規模の大きさから、草津・伊香保・水上が、群馬を代表される温泉地として挙げられていました。
しかし、戦前にはなかった言葉です。
戦前にあったのは……
「上州三名湯」です。
草津温泉、伊香保温泉、そして四万温泉でした。
このことを裏付ける証左として、群馬県民なら良くご存知の 『上毛かるた』 があります。
『上毛かるた』 は昭和22年の発行ですから、その内容は戦前のものです。
で、この中に温泉の札はいくつあるか、知っていますか?
「草津よいとこ 薬の温泉(いでゆ)」
「伊香保温泉 日本の名湯」
「世のちり洗う 四万温泉」
です。
水上は、「水上谷川 スキーと登山」ですから、温泉の札ではありません。
戦後になり、スキーと登山とともに発展した温泉地なのです。
もう、お分かりですね。
2000年以降の四万温泉の快進撃の理由が!
“名湯” の名を賭けた、雪辱戦だったのです。
今でも四万温泉の人たちは、自分たちの温泉に絶対的な誇りを持って暮らしています。
「四万の湯に入ったら、他の湯なんて入れねぇよ」ってね。
いいですねぇ、湯を愛しているって。
群馬県民の合言葉
それは
I LOVE 湯
Posted by 小暮 淳 at 14:36│Comments(4)
│温泉雑話
この記事へのコメント
四万温泉の人たちは 本当に自信を持ってますよね。
日本で 一番だと言い切りますからね
確かに 万能なお湯 限りなく薬に近いような
来週 泊りで(^o^)/ 温泉行きます~♪
日本で 一番だと言い切りますからね
確かに 万能なお湯 限りなく薬に近いような
来週 泊りで(^o^)/ 温泉行きます~♪
Posted by momokata at 2011年02月12日 00:07
momotakaさんへ
「四万の湯は四万の病を治す」と伝わるくらいですからね。
僕も来週は、また四万温泉に泊まり込み取材です。
「四万の湯は四万の病を治す」と伝わるくらいですからね。
僕も来週は、また四万温泉に泊まり込み取材です。
Posted by 小暮 淳
at 2011年02月12日 16:07

仕事に恵まれ 忙しい様子
道場の五番弟子(予定)としても (^ー^)嬉しい事です
さて 宿探ししないと
(;^_^A
お供が カミさんなので シンプルな 湯治の宿とは いかず……
行きたい宿は 却下の連続打
(;・∀・) 食事とインテリアがそんなに 大切なのか?
もしくは 自分がオカシイのか?
道場の五番弟子(予定)としても (^ー^)嬉しい事です
さて 宿探ししないと
(;^_^A
お供が カミさんなので シンプルな 湯治の宿とは いかず……
行きたい宿は 却下の連続打
(;・∀・) 食事とインテリアがそんなに 大切なのか?
もしくは 自分がオカシイのか?
Posted by momotaka at 2011年02月13日 18:50
momotakaさんへ
それは、温泉好き共通の悩みです。
我が家では、行きたい温泉と家族と行く温泉は、分けています。
家族旅行の時は、すべての主導権は家内と娘です。
僕は運転手として、同行するだけです。
だから、現地へ行っても 「ここは湯がダメだ」 なんて決して言いませんよ。
(せっかくの楽しい旅行が台無しになります)
家族サービスに徹しましょう!
それは、温泉好き共通の悩みです。
我が家では、行きたい温泉と家族と行く温泉は、分けています。
家族旅行の時は、すべての主導権は家内と娘です。
僕は運転手として、同行するだけです。
だから、現地へ行っても 「ここは湯がダメだ」 なんて決して言いませんよ。
(せっかくの楽しい旅行が台無しになります)
家族サービスに徹しましょう!
Posted by 小暮 at 2011年02月14日 17:40