2011年02月28日
恐怖の旅館料理
一般の人たちは、いったい年に何回くらい温泉へ行くのでしょうか?
(もちろん、日帰り温泉施設は除く。宿泊目的のことです)
たぶん1~2回なんでしょうね。
ちょっと温泉好きで、5~6回。かなりの温泉好きな人は、毎月(年12回)行きますかね。
ま、僕もこの仕事をする前は、家族サービスで年1回の温泉旅行を楽しむくらいでした。
で、編集や執筆の仕事をするようになってからは、年に5~6回、取材や忘・新年会で行くようになりました。
が、10年ほど前から、事態は一変しました。
「温泉」が「仕事場」に、なってしまったのです。
現在、年に80~100日は温泉地にいます。
宿泊で換算すると、40~50泊していることになります。
こうして数字にしてみると、改めて「キツイ仕事だなぁ~」と思うのです。
でも、周りの人からは、「いいですねぇ。温泉入って、美味しい料理が食べられて」と羨望されるのですが、これも、度を過ぎると良し悪しです。
温泉ライター駆け出しの頃は、当然、取材経費は持ち出し、または雑誌社および出版社の経費で行ってました。
もちろん、「取材ですので、1番安い部屋でお願いします。布団部屋でも結構ですよ。料理も、あるものでいいです。取材ですから」と、“取材” を強調して、できるだけ安く経費を上げようと努力していました。
ですから、夕食の料理だって、それなりの質素なものでした。取材なんですから。
その頃は、まだ名前も売れていませんでしたから、さすがにタダで泊めてくれる宿はありませんでしたが、なかには理解のある宿もあり、宿泊代は取ってもビール代をサービスしてくれたり、カメラマンと2人で1人分の宿泊料にしてくれる宿もあり、ずいぶんと協力をしていただきました。
ところが最近は、ちょっぴり事情が変わってきました。
本を1冊、2冊と出版するうちに、だんだんと名前が知られてしまったようで、サービスが多くなってしまったのです。
(なに自慢しているんだって、そーじゃないんです。まあ、話の続きを聞いてください)
宿泊を無料にしてくださることは、大変助かります。
少ない経費の中で、取材を続けているのですから。
でも、過剰なサービスは、いけません。
等身大の取材ができなくなってしまうのです。
(TVの旅番組で、タレントが1番いい部屋に泊まり、最高級の料理を食べるような)
「いゃ~、お待ちしておりました。さあさあ、どうぞどうぞ、こちらへ」
取材なのに、最近はお客様並みに待遇がいいのです。
でも接客待遇がいいのは、喜ばしいことです。
昔は、取材申し込みの電話を入れても 「うちはいいよ!(ガチャン)」 なーんてザラでしたからね。
でも、それ以外の特別待遇は、苦痛を伴います。
露天風呂付きの高級な部屋に通されたり、社長や女将が食事の時も付きっ切りだったり、板長や料理長が出てきて料理の説明を始めたり、以前のように自由に取材ができない場合が多々あるのです。
何より、1番の苦痛は、料理の量です。
いい記事を書いて欲しくて、最上の料理を出すのでしょうが、僕はほとんど料理には触れないのですよ。
時に、おばあちゃん手打ちの「おっきりこみ」や手作りの「こんにゃく」、ご主人が釣って来たヤマメやイワナなどの食材については書くことがあっても、豪華な旅館料理について触れることはありません。
おかげで、取材から帰ると、決まって2kg以上体重が増えてしまいます。
同行のカメラマン氏も同様です。
「イカンですなぁ」「イカンですよ~」と言いながらも、ペロリと平らげてしまうのですから……
と、いうことで、取材前は必ず、2kgのダイエットをしてから出かけます。
昨晩、体重計に乗ったら2.3kgの減!
これで明日からの取材旅行へ、心置きなく出かけられるというものです。
(もちろん、日帰り温泉施設は除く。宿泊目的のことです)
たぶん1~2回なんでしょうね。
ちょっと温泉好きで、5~6回。かなりの温泉好きな人は、毎月(年12回)行きますかね。
ま、僕もこの仕事をする前は、家族サービスで年1回の温泉旅行を楽しむくらいでした。
で、編集や執筆の仕事をするようになってからは、年に5~6回、取材や忘・新年会で行くようになりました。
が、10年ほど前から、事態は一変しました。
「温泉」が「仕事場」に、なってしまったのです。
現在、年に80~100日は温泉地にいます。
宿泊で換算すると、40~50泊していることになります。
こうして数字にしてみると、改めて「キツイ仕事だなぁ~」と思うのです。
でも、周りの人からは、「いいですねぇ。温泉入って、美味しい料理が食べられて」と羨望されるのですが、これも、度を過ぎると良し悪しです。
温泉ライター駆け出しの頃は、当然、取材経費は持ち出し、または雑誌社および出版社の経費で行ってました。
もちろん、「取材ですので、1番安い部屋でお願いします。布団部屋でも結構ですよ。料理も、あるものでいいです。取材ですから」と、“取材” を強調して、できるだけ安く経費を上げようと努力していました。
ですから、夕食の料理だって、それなりの質素なものでした。取材なんですから。
その頃は、まだ名前も売れていませんでしたから、さすがにタダで泊めてくれる宿はありませんでしたが、なかには理解のある宿もあり、宿泊代は取ってもビール代をサービスしてくれたり、カメラマンと2人で1人分の宿泊料にしてくれる宿もあり、ずいぶんと協力をしていただきました。
ところが最近は、ちょっぴり事情が変わってきました。
本を1冊、2冊と出版するうちに、だんだんと名前が知られてしまったようで、サービスが多くなってしまったのです。
(なに自慢しているんだって、そーじゃないんです。まあ、話の続きを聞いてください)
宿泊を無料にしてくださることは、大変助かります。
少ない経費の中で、取材を続けているのですから。
でも、過剰なサービスは、いけません。
等身大の取材ができなくなってしまうのです。
(TVの旅番組で、タレントが1番いい部屋に泊まり、最高級の料理を食べるような)
「いゃ~、お待ちしておりました。さあさあ、どうぞどうぞ、こちらへ」
取材なのに、最近はお客様並みに待遇がいいのです。
でも接客待遇がいいのは、喜ばしいことです。
昔は、取材申し込みの電話を入れても 「うちはいいよ!(ガチャン)」 なーんてザラでしたからね。
でも、それ以外の特別待遇は、苦痛を伴います。
露天風呂付きの高級な部屋に通されたり、社長や女将が食事の時も付きっ切りだったり、板長や料理長が出てきて料理の説明を始めたり、以前のように自由に取材ができない場合が多々あるのです。
何より、1番の苦痛は、料理の量です。
いい記事を書いて欲しくて、最上の料理を出すのでしょうが、僕はほとんど料理には触れないのですよ。
時に、おばあちゃん手打ちの「おっきりこみ」や手作りの「こんにゃく」、ご主人が釣って来たヤマメやイワナなどの食材については書くことがあっても、豪華な旅館料理について触れることはありません。
おかげで、取材から帰ると、決まって2kg以上体重が増えてしまいます。
同行のカメラマン氏も同様です。
「イカンですなぁ」「イカンですよ~」と言いながらも、ペロリと平らげてしまうのですから……
と、いうことで、取材前は必ず、2kgのダイエットをしてから出かけます。
昨晩、体重計に乗ったら2.3kgの減!
これで明日からの取材旅行へ、心置きなく出かけられるというものです。
Posted by 小暮 淳 at 14:14│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
宿の料理ですね。
難しい問題ですが 毒ですね・・・・
温泉ソムリエとは言え ソムリエですから食の安全には うるさく(嘘です)
難点は酸化した油 保存料を添加した惣菜 養殖した川魚と刺身類
塩分は多いし^^;
まぁ 業者の影が見え隠れしますね
もう なんていいましょうか
何処も 同じですw
と言うことで 料理に力を入れている宿は 漬物を見れば分かりますね^^b
食品のなかで あれほど添加物で汚染された 食べ物は無いですから
やはり 湯治の宿のように シンプルで
野菜中心の家庭料理が一番です。
難しい問題ですが 毒ですね・・・・
温泉ソムリエとは言え ソムリエですから食の安全には うるさく(嘘です)
難点は酸化した油 保存料を添加した惣菜 養殖した川魚と刺身類
塩分は多いし^^;
まぁ 業者の影が見え隠れしますね
もう なんていいましょうか
何処も 同じですw
と言うことで 料理に力を入れている宿は 漬物を見れば分かりますね^^b
食品のなかで あれほど添加物で汚染された 食べ物は無いですから
やはり 湯治の宿のように シンプルで
野菜中心の家庭料理が一番です。
Posted by momotaka at 2011年03月01日 00:39
momotakaさんへ
おっしゃる通り! なのですが、その中でも、湯治客の健康を考えて、地のものを手作りで提供している宿が、まだまだ多くあります。
ま、そういう宿を紹介するのが、僕の仕事なのですが……
では、今日もこれから温泉取材へ出かけてきます。
おっしゃる通り! なのですが、その中でも、湯治客の健康を考えて、地のものを手作りで提供している宿が、まだまだ多くあります。
ま、そういう宿を紹介するのが、僕の仕事なのですが……
では、今日もこれから温泉取材へ出かけてきます。
Posted by 小暮 at 2011年03月01日 08:59