2011年03月02日
四万温泉 「四万たむら」
現在、僕は四万温泉の全湯制覇に挑戦しています。
源泉数は43本ありますが、その利用内訳は……
内湯 (宿泊施設37軒) + 外湯(共同湯6軒) = 43軒
ぴったり、源泉数になります。
ま、必ずしも1軒で1源泉を所有しているわけではありませんが、それだけ四万温泉は源泉保有率が高い、湯量豊富な温泉地ということなのです。
四万温泉には、三大老舗旅館というのがあります。
「四万やまぐち館」「積善館」「四万たむら」です。
そして、それぞれに特長を表すキャッチコピーが付いています。
・女将の「やまぐち」
ご存知、テレビCMやKUMIKOブランド化粧品などで有名な名物女将がいる宿です。
・歴史の「積善」
元禄4年(1691)に建てられた日本最古の湯宿建築が残る四万温泉の顔です。
そして今回、僕が訪れたのが、お湯の「たむら」です。
とにかく、湯の量がすごいんです。
保有源泉数は、なんと10本! うち利用している源泉が7本。70℃~80℃の温泉が毎分1,600リットル自然湧出しています。
総湧出量は推定で2,000リットル以上といわれています。
実は、「やまぐち館」も「積善館」も泊まったことがあるのに、僕はまだ「たむら」だけ宿泊未体験だったのです。
なので、昨日は大変楽しみにしていました。
もちろん、取材では何度も訪ねたことはあります。でも到底、日帰り取材では入り切れる風呂ではないのですよ。
館内の浴室数は、なんと8ヵ所!
さらに隣接する姉妹館「四万グランドホテル」の3ヵ所の風呂も利用可能ですから、全部合わせると11の湯を体験できるのです。これは気合が入ります!
昨日の午後、まず「グランドホテル」に入り、支配人と打ち合わせの後、14代目主人で社長の田村康さんと女将で副社長の田村政子さんのお2人から話をお聞きしました。
宿の創業は室町時代永禄6年(1563)。山口地区で初代の田村甚五郎清政が開業。その孫で3代目彦左衛門が分家して、現在の新湯地区に「田村旅館」を開業したとのことです。
もちろん、四万温泉では一番古い旅館です。
いやいや、それにしても広い旅館であります。
そして、浴室を回るだけでも大変です。
結局、2日間で5つの湯舟しか入れませんでしたよ。
“「たむら」を満喫するには2泊以上必要” と言われるのも、むべなるかな。
いやはや、参りました。
どうにか近々、残りの湯舟もすべて制覇したいものです。
Posted by 小暮 淳 at 21:32│Comments(0)
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