2011年03月19日
不要不急の身なれど
まったくもって、我が身の無力さに打ちひしがれております。
世の中には、衣食住にかかわる“生活に欠かせないモノ”と、“とりあえず無くても困らないモノ”があります。
今回のような窮状では、当然ですが、後者は不要不急とされ、後回しとなります。
ま、温泉ライターという仕事も、後者に属する職業です。
よって現在、毎日が日曜日となってしまいました。
せめて「不要」の存在にならぬよう、今は「不急」とされている原稿(出版予定の本)をしたためている日々です。
不要不急の仕事をしている人は、世の中に大勢います。
芸術家もその一人です。
昨日は、あまりにも時間を持て余してしまい、さりとてガソリンも底をついてしまっているため、自転車に乗って、市内のギャラリーまで行って来ました。
知人の彫刻家・三谷慎さんの 『ドローイング展』 です。
三谷さんとは、かれこれ20年以上の付き合いになります。
最初は、僕がタウン誌記者の駆け出しの頃、シリーズで県内の芸術家ばかりを訪ねるインタビュー取材で知り合いました。
その後は、共通の友人や知人らと、イベントを開いたり、飲んだり、騒いだりする仲間として、付き合っていただいている大切な知人の一人であります。
彫刻家である三谷慎さんは、ふだんはブロンズをメインに、レリーフなのどの彫刻を手がけていますが、今回は大変珍しいドローイング(素描)を集めた展示会です。
個展会場は、僕の実兄の友人のアトリエです。
僕の実兄は建築家でして、その友人も建築家。
実は、今回の個展は、実兄が企画・主催した特別展なのです。
会場には実兄はもちろん、三谷さんもいらっしゃいました。
他に、実兄の建築家仲間も2人ほど……。
しかし、駐車場に車は一台も停まっていません。
その代わり、自転車が人数分置かれていました。
見事に、会場にいる全員が、ガソリン不足のため車を捨てて、行動していたのです。
「淳ちゃんも会期中は毎日おいでよ、美味しいコーヒー入れてあげるから」
そうアトリエの主人に言われ、
「そうも行かないでしょう、仕事の邪魔をしてしまいますよ」
と気をつかってみたのですが、
「何言ってんの、仕事なんて誰もあるわけないじゃない!」
と笑い飛ばされてしまいました。
見渡せば、会場にいる人たちは、みーんな不要不急の仕事をしている人たちばかりではありませんか。
そんな我々にできることは?
芸術家、建築家、文筆家にとって、支援とは?
コーヒーをすすりながら、熱く熱く語り合ったのでありました。
記
三谷 慎 ドローイング展
●会期/2011年3月18日(金)~20日(日)
3月25日(金)~27日(日)
12:00~18:00
●会場/D-HOUSE 〔1F 居間部分〕
前橋市六供町722-6
tel.027-221-1035 (会期中)
世の中には、衣食住にかかわる“生活に欠かせないモノ”と、“とりあえず無くても困らないモノ”があります。
今回のような窮状では、当然ですが、後者は不要不急とされ、後回しとなります。
ま、温泉ライターという仕事も、後者に属する職業です。
よって現在、毎日が日曜日となってしまいました。
せめて「不要」の存在にならぬよう、今は「不急」とされている原稿(出版予定の本)をしたためている日々です。
不要不急の仕事をしている人は、世の中に大勢います。
芸術家もその一人です。
昨日は、あまりにも時間を持て余してしまい、さりとてガソリンも底をついてしまっているため、自転車に乗って、市内のギャラリーまで行って来ました。
知人の彫刻家・三谷慎さんの 『ドローイング展』 です。
三谷さんとは、かれこれ20年以上の付き合いになります。
最初は、僕がタウン誌記者の駆け出しの頃、シリーズで県内の芸術家ばかりを訪ねるインタビュー取材で知り合いました。
その後は、共通の友人や知人らと、イベントを開いたり、飲んだり、騒いだりする仲間として、付き合っていただいている大切な知人の一人であります。
彫刻家である三谷慎さんは、ふだんはブロンズをメインに、レリーフなのどの彫刻を手がけていますが、今回は大変珍しいドローイング(素描)を集めた展示会です。
個展会場は、僕の実兄の友人のアトリエです。
僕の実兄は建築家でして、その友人も建築家。
実は、今回の個展は、実兄が企画・主催した特別展なのです。
会場には実兄はもちろん、三谷さんもいらっしゃいました。
他に、実兄の建築家仲間も2人ほど……。
しかし、駐車場に車は一台も停まっていません。
その代わり、自転車が人数分置かれていました。
見事に、会場にいる全員が、ガソリン不足のため車を捨てて、行動していたのです。
「淳ちゃんも会期中は毎日おいでよ、美味しいコーヒー入れてあげるから」
そうアトリエの主人に言われ、
「そうも行かないでしょう、仕事の邪魔をしてしまいますよ」
と気をつかってみたのですが、
「何言ってんの、仕事なんて誰もあるわけないじゃない!」
と笑い飛ばされてしまいました。
見渡せば、会場にいる人たちは、みーんな不要不急の仕事をしている人たちばかりではありませんか。
そんな我々にできることは?
芸術家、建築家、文筆家にとって、支援とは?
コーヒーをすすりながら、熱く熱く語り合ったのでありました。
記
三谷 慎 ドローイング展
●会期/2011年3月18日(金)~20日(日)
3月25日(金)~27日(日)
12:00~18:00
●会場/D-HOUSE 〔1F 居間部分〕
前橋市六供町722-6
tel.027-221-1035 (会期中)
Posted by 小暮 淳 at 12:30│Comments(4)
│つれづれ
この記事へのコメント
日々の優先順位が変わってしまいましたね
でも、止まらず動くしかないですね
それも 復興 の一環ですから…
原発の現場にいる方へ、心から感謝、応援しています
でも、止まらず動くしかないですね
それも 復興 の一環ですから…
原発の現場にいる方へ、心から感謝、応援しています
Posted by ぴー at 2011年03月20日 10:48
ぴーさんへ
支援する側が元気でなければ、支援もできません。
「止まらず動く」、いい言葉ですね。
「流れる水は、腐らない」とも言います。
みんなで、動きましょう!
支援する側が元気でなければ、支援もできません。
「止まらず動く」、いい言葉ですね。
「流れる水は、腐らない」とも言います。
みんなで、動きましょう!
Posted by 小暮 淳
at 2011年03月20日 12:34

文化と言うモノは ゆとりとか 無駄があるから発生するものですからね。
ぴー先輩の言う通りで 我々は経済を 動かさないと
文化さえ消滅してしまいます。
小暮様は 道場を設立し人を集め
消費を県内の 温泉へ向けるように 道筋を付ける方が良いかと?
その為の準備期間ですよ^^b
ぴー先輩の言う通りで 我々は経済を 動かさないと
文化さえ消滅してしまいます。
小暮様は 道場を設立し人を集め
消費を県内の 温泉へ向けるように 道筋を付ける方が良いかと?
その為の準備期間ですよ^^b
Posted by momotaka at 2011年03月20日 17:44
momotakaさんへ
またまた励ましのコメント、ありがとうございます。
はい、まったくもって毎日が日曜日、いや準備期間であります。
デスクの上に山と積まれた温泉関係の本、本、本……
ひたすらこれらを読破する毎日です。
またまた励ましのコメント、ありがとうございます。
はい、まったくもって毎日が日曜日、いや準備期間であります。
デスクの上に山と積まれた温泉関係の本、本、本……
ひたすらこれらを読破する毎日です。
Posted by 小暮 淳
at 2011年03月21日 15:01
