2011年04月21日
鎌田温泉 「梅田屋旅館」②
今日は少し遠出をして、1年ぶりに鎌田温泉の老舗宿「梅田屋旅館」を訪ねて来ました。
いやいや、4代目女将の星野由紀枝さんは、相変わらずお美しいのであります。
息子さんたちが旅館を継いでいるくらいですから、お歳だってそれなりなのでしょうが、老舗旅館の女将とは“こうあらん”という気品が漂う人なのであります。
以前から出版や雑誌の取材で、何度もお世話になっている宿です。
昨年11月に前橋市のホテルで開催された、僕の出版記念パーティーにも、長男の修一さんが出席してくださいました。
まずは、そのお礼を言うのが、今日訪ねた第一の目的です。
当然、取材は二の次であります。
ついでに取材をしてきました。
今回は女将のインタビューです。
まあ、もう何度も訪ねているし、何度も泊まっているし、聞くことなんてないと思っていたのですけど、これがどうして、女将さんと面と向かって話し出すと、次から次へと初めて聞く苦労話や喜び話が出てくるものです。
現在、梅田屋旅館では、福島原発事故による避難住民を十数名受け入れています。
群馬県内でも、真っ先に受け入れを表明したのが片品村でした。
「村長の英断に拍手。喜んで受け入れさせていただきました」
と女将さん。
女将さんの座右の銘は、「秘湯は人なり、旅は情けなり」です。
何度取材しても、「情けをかける宿でありたい」と話します。
明治44年創業、今年でちょうど100年です。
やはり老舗旅館の風格なんでしょうかね。
震災後、ご多分にもけず、梅田屋も自粛によるキャンセルが相次いだといいます。
それでも、やって来てくれたお客さんたちがいました。
「ありがとう」と「おかげさま」の心が、ジワジワと広がったのでしょう。
すでにキャンセル電話は鳴り止み、ゴールデンウィークの予約状況もまずまずの様子です。
「旅館は人と人をつなぐところ」
そう女将さんは言います。
僕も同感です。
温泉は、湯と人に出会うところです。
そして宿は、旅人に情けをかけるところだと思うのです。
Posted by 小暮 淳 at 21:41│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
優しい温泉宿(主人)として踏ん張り、自粛の嵐の矛先にもなってしまう温泉宿の現実はかつてない厳しさを感じます。
しかし、明けない夜はない。
夜空の向こうには もう明日が 待っている ♪(smap)
今、皆おんなじ危うい日本列島に立つ一人
がんばろう日本 から ガンバ自分! のスタンスで立ち直りたい。
しかし、明けない夜はない。
夜空の向こうには もう明日が 待っている ♪(smap)
今、皆おんなじ危うい日本列島に立つ一人
がんばろう日本 から ガンバ自分! のスタンスで立ち直りたい。
Posted by ぴー at 2011年04月22日 21:58
ぴーさんへ
少しずつですが、県内の温泉地にお客さんが戻りつつあるようです。
今日の新聞にも、大澤知事の名前で「ぐんまの温泉・観光 宿泊割引プラン」の広告が載っていましたね。
がんばれ、群馬の温泉!
少しずつですが、県内の温泉地にお客さんが戻りつつあるようです。
今日の新聞にも、大澤知事の名前で「ぐんまの温泉・観光 宿泊割引プラン」の広告が載っていましたね。
がんばれ、群馬の温泉!
Posted by 小暮 at 2011年04月23日 20:15