2011年12月14日
カメラマン崇拝
すでにお気づきかと思いますが、僕のブログには、タイトルバックとプロフィールの写真を除き、一切、写真の添付がありません。
なぜか?
カメラを持っていないからです。
なぜ持っていないのか?
はい、それは僕が、カメラマンという職業を崇拝しているからであります。
長年、僕は編集業にたずさわってきましたから、カメラマンと組んでの仕事を多くこなしてきました。
いつ頃からでしょうか。経費削減という理由から、新聞社の記者も、雑誌社の編集者も、はたまたフリーのライターまでもが一人二役をするようになり、カメラを持って(持たされて)取材へ出かけるようになりました。
でも、やはり、プロのカメラマンが撮った写真と、片手間に素人が撮った写真との違いは歴然です。
クオリティーを追求するなら、当然、プロのカメラマンを起用するべきです。
ところがバブルがはじけてからというもの、そのシワ寄せは、すべてカメラマンに行ってしまいました。
さらに、デジタルカメラの登場です!
ほとんど、専門技術がいらなくなってしまいました。
フィルムを現像に出すこともなく、撮ったそばから画像を確認することもできます。
さらにさらに、カメラ付き携帯電話の登場により、総カメラマン時代がやってきました。
どこへ行っても、パチリ!
ランチを食べても、パチリ!
犬を見ても、猫を見ても、パチリ!パチリ!
「ブログに載せるから」
パチり!パチリ!パチリ!・・・・・・・・・・
いやいや、日本全国、子どもから大人まで “パチリ症候群” を発病しています。
なんだか、写真というものを使い捨てにされているようで、業界にいる者からすると、ちょっと不愉快になるときもあります。
だから、僕はカメラを持ちません。
新聞でも雑誌でも書籍でも、取材に行くときは必ずカメラマンと同行します。
(だから僕の入浴シーンが撮れるのです)
絵描きや物書きは、必ずしも “現場” へ行かなくても、絵や文を描け(書け)ます。
資料を使って、小手先の仕事をすることも可能なわけです。
でも!
カメラマンは、“現場” へ行かなくては仕事が始まりません!
100パーセント現場主義である彼ら(彼女ら)を、僕はズーッと崇拝しているのです。
僕が今日、このような文筆業をしていられるのも、カメラマンという存在があればこそなんです。
カメラマンのみなさん、あなたたちあっての僕ですから、これからもよろしくお願いしますね。
僕は、あなたたちが人生を賭けて撮った一瞬が、大好きなんです。
Posted by 小暮 淳 at 21:29│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
すみません。自分のことを言われてるようです。
でもカメラマンの方は崇拝してますよ!
でもカメラマンの方は崇拝してますよ!
Posted by ゆう at 2011年12月15日 13:08
ゆうさんへ
お久しぶりです。
別に、誰のことを言ったわけではありませんよ。
一般的に “そーだ” と思っただけです。
ゆうさんも、パチリ症候群なんですか?
お久しぶりです。
別に、誰のことを言ったわけではありませんよ。
一般的に “そーだ” と思っただけです。
ゆうさんも、パチリ症候群なんですか?
Posted by 小暮 淳 at 2011年12月15日 21:27