2012年06月29日
猿ヶ京温泉 「生寿苑」
・・・座敷わらしを見た人は、幸運が舞い込むといいます・・・
昨年からコツコツと訪ねては、取材を続けている猿ヶ京温泉。
観光協会に加盟する全24軒の温泉宿を回っています。
残り、あと1軒!
紅葉も見ました、雪も見ました、桜も見ました、新緑も……。
四季折々に色を変える赤谷(あかや)湖の湖水の美しさに、幾たびとなく感嘆の声を上げました。
また昨日から2日間滞在して、温泉宿のほか、「与謝野晶子紀行文学館」や「民話と紙芝居の家」、「猿ヶ京関所資料館」 などを取材して回ってきました。
そして夜は、ご厚意により 「生寿苑(しょうじゅえん)」 に泊めていただきました。
生寿苑には、こんな逸話が残されています。
<むかし、むかし。旅の夫婦が大きな空き家に一夜の宿を借りると、その夜、男の子が現れたました。
奥さんが、その男の子と遊んであげると、その男の子は 「奥の座敷の下を掘ってください」 と言ったそうです。
夫婦が言われたとおりに掘ってみると、なんとそこには大判小判の入った金瓶が埋まっていました。
その後、旅の夫婦は、その家で暮らすようになり、「座敷わらし」 に似た可愛い男の子をもうけて、末永く幸せに暮らしたといいます。>
で、この夫婦が 「生寿苑」 のご先祖様だというはなしです。
「ええ、私でその夫婦から18代目です。今でも座敷わらしは、ときどき遊んでいますよ」
と、旅館としては2代目主人の生津秀樹さんが話してくれました。
旅館の入口に建つ、立派な大門の前には、今でも、先祖が掘り出した金瓶が「八幡」さまとして祀られていました。
地元では昔から、この八幡さまを拝むと宝くじが当たると言われているそうです。
「で、座敷わらしは、どの部屋に出るんですか?」 と僕。
「どの部屋とは、決まってないようですよ。廊下で遊んでいる姿を見たという人が多いですね」 と主人。
おお~っ、それは良いことを聞いた。
今晩は、寝ずの番をして、廊下を見張っていることにしょう。
しめしめ・・・
と、1人でほくそえんでいたのであります。
そして夜……。
毎度のことですが、カメラマン氏と深酒をしてしまい、あっという間に白川夜舟を漕いで夢の中へ。
真夜中、トイレに起きると、廊下が騒がしいのです。
でも、どう聞いても子どもの声じゃない。
大人の話し声のようでした。
なーんだ、しょせん、オイラに金の瓶は無縁なのだよ・・・
と、ふて寝を決め込んでしまいましたとさ。
いちがさけた(おしまい)。
Posted by 小暮 淳 at 18:40│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
先日 ダム周辺と 川古温泉周辺の測定に行ってました。
これで温泉地の測定も 終了。
座敷わらしには 会いたくないですが 汚染を除去できる技術を持った
宇宙人になら 会いたいですね。
これから 群馬の温泉宿数軒 休業になっても 半減期後必ず 小暮様の書き残した 本の力で
また 復興再開する事でしょう。
五感に感じないエネルギーと 向き合うと色々勉強になりました。
これで温泉地の測定も 終了。
座敷わらしには 会いたくないですが 汚染を除去できる技術を持った
宇宙人になら 会いたいですね。
これから 群馬の温泉宿数軒 休業になっても 半減期後必ず 小暮様の書き残した 本の力で
また 復興再開する事でしょう。
五感に感じないエネルギーと 向き合うと色々勉強になりました。
Posted by momotaka at 2012年06月30日 00:36
momotakaさんへ
測定検査、ご苦労さまです。
僕の耳にも、各方面から情報が届いています。
まったくもって、人間は、とんでもない “化け物” を作り出してしまったものです。
しかも、また稼動を始めました。
人間の未来に、幸多かれと、願うばかりです。
測定検査、ご苦労さまです。
僕の耳にも、各方面から情報が届いています。
まったくもって、人間は、とんでもない “化け物” を作り出してしまったものです。
しかも、また稼動を始めました。
人間の未来に、幸多かれと、願うばかりです。
Posted by 小暮 at 2012年07月01日 15:15