2012年09月04日
ハイ、こちら無料温泉相談所!
「○○です。大変ご無沙汰しています」
なーんて電話を突然もらうと、大抵は身構えてしまうものです。
それも、何年も疎遠になっていた友人・知人だったりすると、いや~な予感もしたりして・・・。
だって、卒業以来まったく交流がなかった昔の同級生からの電話って、たいがいは何かの勧誘だったりしませんか。
で、このところ(といっても何年か前からですが)、登録のない(ケータイに名前が表示されない)着信が増えています。
「こんなときだけ電話してすみません。でも女房が小暮さんに聞いてくれっていうものですから・・・」
なんてね。
要は家族で温泉へ遊びに行くことになって、どこの旅館に泊まるか?という家族会議の最中の電話のようです。
なんでも、奥さんが僕の読者なんですって。
こんなとき、僕は必ず 「何を目的に行くのか?」「何人で?」「家族構成(メンバー構成)は?」 などの条件を聞き出します。
お湯の良い宿、料理の良い宿、宿泊料金の安い宿、小さな子供連れでも気をつかわなくて済む宿、などなど・・・。
だいたい、今までにハズレはなかったと思います。
だって、後日に必ず、お礼のメールや電話をいただいていますからね。
で、そのとき必ず訊かれることが、「小暮さんの名前を出してもいいですか?」です。
まあ、宿の悪口を言っているわけではなくて、その逆に紹介しているわけですからね。
「別に、どうぞ」 と応えていますが、何か特典があったかどうかは知りません。
先日も、名前の着信表示のない電話がありました。
「××です。お久しぶりです」 と言われても、よくある名字なので、すぐには顔が浮かんで来ませんでした。
「今、●●村に居るんだけどさ、どこかいい温泉を教えてもらえないかなぁ~?」
はいはい、分かりましたよ。
その声、その口調は、以前講演等で大変お世話になったKさんです。
なんでも、一人旅をしていて、今夜は●●村に宿を取りたいのだと言います。
うれしいじゃ、あ~りませんか!
だって、何年も会っていないのに、旅の途中で僕のことを思い出して、しかも僕のケータイ番号も登録されていたなんて。
あの時だけの仕事の付き合いだと思っていた人から相談を受けたのですから、それは親身になって応えてさしあげましたよ。
「料理はこだわりますか? 宿泊の予算は? 小さな宿でもいいですか?」
すると彼は、「豪華な料理はいらないので、お湯の良い、素朴な宿がいい」 と言いました。
「だったら決まり! △△温泉の□□屋さんですね」
と、即座に紹介しました。
「ありがとうございます。助かりました!」と彼。
「お気をつけて、いい旅を!」 と僕。
こんなときです。
ああ、この仕事をしていて良かったなぁ~っと思えるのは・・・
だって、過去にたった一度しか会ったことのない人や、疎遠になっていた古い友人や知人たちと、こうやって声だけとはいえ再会ができるんですからね。
こんな僕でも、誰かのお役に立っていることが、うれしいんですよ。
ぜひ、僕の友人・知人のみなさーん!
気軽に僕を利用してくださいね。
知っている限りの温泉情報は、お話しいたしますよ。
「ハイ、こちら無料温泉相談所です!」 ってね(笑)
Posted by 小暮 淳 at 16:45│Comments(0)
│温泉雑話