2012年10月15日
赤城温泉 「赤城温泉ホテル」⑥
赤城温泉(旧湯之沢温泉) は、小暮家ルーツの湯であります。
※(ルーツの湯については、当ブログの「赤城温泉 赤城温泉ホテル」①~⑤を参照ください)
昨晩、旧湯之沢温泉「あづまや」 こと、赤城温泉ホテルにて、『小暮家いとこ会』 が開催されました。
僕の父は、8人兄弟。
その甥や姪たちは、18人います(いました)。
この18人で、30年前に結成した会が 『小暮家いとこ会』 です。
18人には結婚して配偶者がいますから、実質の会員数は、その倍になります。
しかし、すでに4人が死去。
ですから現在の会員数は、32人です。
昨晩は、うち15人のいとこたちが再会をしました。
また、特別会員でもある僕の父と伯母が、ともに今年、米寿(88歳)を迎えたこともあり、2人をゲストに招いて、『米寿を祝う会』も兼ねて行われました。
と、いうことで、昨日は、僕とアニキで、かのボケ老人を連れ出して、3人で会場を目指して赤城山を登ったのであります。
「どこへ行くんだい?」
「赤城温泉だよ」
「赤城温泉? ああ、湯ノ之沢か・・・」
オヤジが子供の頃は、まだ湯ノ沢温泉と言っていました。
「俺は小学生の1年から6年まで、毎年夏休みは湯ノ沢で過ごしていたんだ」
オヤジの母親(僕の祖母) は、赤城温泉の出身なのです。
「なんで行くんだ?」
「オヤジの米寿の祝いにだよ」
「誰が祝ってくれるん?」
「オヤジの甥や姪たちだよ」
「どうして?」
「いとこ会だよ。みんなが集まって、オヤジを祝ってくれるんだよ」
「・・・そうか・・・」
ああ、イヤだ!イヤだ!
5分と経たないうちに、同じ質問が車内で繰り返されます。
そのたびに、僕とアニキが交互に大声を上げて、説明しなければなりません。
しまいには・・・
「どこへ行くの?」
とオヤジが言えば、
「いいよ、もう、行けば分かるよ!」
と、アニキも僕も、根負けしてしまったのでした。
現在、「いとこ会」の最年長は、父の姉の長男で、東京都在住の元大学教授(73歳)です。
最年少は、父の弟の長男で、神奈川県在住の雑誌デザイナー(53歳)です。
僕は、下から2番目の若輩者であります。
小暮家一族の風貌には、共通の特徴があります。
全員が、いくつになっても “白髪頭” なのです。
女性はもちろんのこと、88歳を迎えたオヤジでも、フサフサのシルバーヘアであります。
実は僕も白髪頭なのですが、事情により黒く染めています。
※(白髪頭の事情については、当ブログ2012年3月27日「白髪へのトラウマ」参照)
「それでは○○オジと××オバの米寿を祝しまして、カンパーイ!」
もう、話の内容といったら、 40年も50年も60年も前の思い出話ばかりです。
オヤジも、今日のことは何ひとつ覚えていませんが、戦前のことなら事細かに覚えていますから、それはそれは饒舌(じょうぜつ) に昔話を披露していました。
これで、いいのです。
老いることに対して、逃げることなく、本人も家族も親戚も、みんなで受け止め、分かち合うことが、我が一族の流儀なのであります。
こうやって代々、絆を築き上げてきたのですから・・・
何よりも、僕にとっては、父と兄と3人で、一緒に温泉に入り、川の字になって寝たことが、生涯忘れられない思い出となりました。
いとこ会のみなさん、本当にありがとうございました。
僕にとっても、アニキにとっても、忘れられない一夜になりました。
<追伸>
オヤジは、もう昨夜のことは、すべて忘れています。
Posted by 小暮 淳 at 21:28│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
そうですね
自分のかけがえのない思い出!宝物になります。
自分のかけがえのない思い出!宝物になります。
Posted by ぴー at 2012年10月16日 15:09
ぴーさんへ
ありがとうございます。
あと、どれくらいオヤジといられるのだか分かりませんが、若い頃に親不孝をした分くらいは恩返しをしたいと思っています。
この歳にならないと分からないことって、たくさんありますね。
ありがとうございます。
あと、どれくらいオヤジといられるのだか分かりませんが、若い頃に親不孝をした分くらいは恩返しをしたいと思っています。
この歳にならないと分からないことって、たくさんありますね。
Posted by 小暮 at 2012年10月16日 20:58