2012年10月29日
湯宿温泉 「太陽館」②
“現場百篇”
“取材は、し過ぎることはない”
これは、僕の仕事上での私訓です。
温泉旅館の場合、「湯」 を守るご主人、「宿」 を守る女将さんがいます。
どちらか片方だけの話を聞いただけでは、どうしても温泉旅館の側面しか見えてきません。
代々、湯の歴史を継いできたご主人の話。
宿を訪れる客人たちを見続けてきた女将さんの話。
両方の話を聞くことにより、立体的な温泉旅館の記事が書けるというものです。
ですから、僕は1つの宿に、何度でも足を運びます。
と、いうことで今日は、今月2度目となる湯宿(ゆじゅく)温泉 「太陽館」 を訪ねてきました。
前回は、5代目主人の林正史さんにお会いして、創業から今日までの宿の歴史と、温泉旅館に生まれ育ち、5代目を継ぐまでの人生話を聞いてきました。
で、今回は、女性目線から見た温泉話が書きたくて、行ってきました。
お話しを伺ったのは、4代目女将の林せつ子さんと、5代目若女将の林翠(みどり)さんです。
せつ子さんは、兵庫県の出身。
翠さんは、千葉県の出身です。
ああ~、もう、それだけでワクワクしますよね。
なんで、こんな群馬の山奥の温泉旅館に嫁いで来たの?ってね。
せつ子さんは、昭和40年代に先代の元へ嫁いできましたが、それまで関東圏に来たのさえ初めてだったといいます。
翠さんも同様。群馬県に来たこともなく、知っている温泉地名は草津温泉と伊香保温泉だけ。
もちろん “湯宿温泉” なんて、聞くのも初めての温泉地だったと言います。
そんな2人が昭和と平成に、別々に群馬の温泉旅館に嫁いできて、女将と若女将として出会い、今、共に宿を守っています。
もう、それだけで、僕なんて 「ああ、宿の数だけ物語があるなぁ~」って、話にのめり込んでしまいます。
温泉旅館には、
“湯があり、歴史があり、そして人がいる”
んですよね。
群馬県内には、まだまだ知らない温泉の物語が、たくさん眠っています。
Posted by 小暮 淳 at 20:21│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
昨日はありがとうございました。
まだお会いして2度目なのにとても話し易く楽しかったです!
また宜しくお願いします!
まだお会いして2度目なのにとても話し易く楽しかったです!
また宜しくお願いします!
Posted by 太陽館若女将 at 2012年10月30日 23:05
太陽館若女将さんへ
先日は、お世話になりました。
ご主人との出会いから若女将になるまでのラブストーリー、大変興味深くお聞きしました。
今から原稿を書くのが、楽しみです。
日本一の女将さんに、なってくださいね!
先日は、お世話になりました。
ご主人との出会いから若女将になるまでのラブストーリー、大変興味深くお聞きしました。
今から原稿を書くのが、楽しみです。
日本一の女将さんに、なってくださいね!
Posted by 小暮 at 2012年10月31日 13:33