2012年12月06日
ユアミーズ・ハイ
以前、このブログでも書きましたが、僕は先月、自己最高の年間100温泉地(宿)を突破しました。
現在も記録は、更新中であります。
100ということは、3日に1日は温泉地にいる生活をしていることになります。
我ながら、「確かに今年は、よく温泉地にいるよなぁ~」と感心しているのですが、まわりの人たちからも、この数字に関しては話題にされます。
たいがいの人は、驚かれるのですが、まず “100温泉地へ行く” という感覚が理解できないようです。
僕の家族や友人たちを見ても、普通の人は、1年に1回か2回です。
ですから100回が多いのか少ないのかといえば、とんでもなく多い数という判断はつきます。
でも、そこまでです。
「そんなに温泉に入って、体のほうは大丈夫ですか?」
これが一般的な反応です。
なかには温泉好きの人がいて、「うわぁ~、うらやましい!」と言われることがありますが、これはちょっとウソっぽいリアクションですね。
だって実際問題、その人は 「1年で100回以上温泉地へ行きたい」 なんて思っていないでしょう?
完全なるリップサービスだと思います。
では本当に、温泉好きが “うらやましい” と思える数って、どのくらいでしょうか?
実は先月、ちょうど100温泉地目となった湯田中温泉へ向かうバスの中で、温泉講座の受講生たちに僕はこんな話をしました。
「僕は温泉が好きだから温泉ライターになったんですけど、やっぱり数には限度がありますね。年間50カ所くらいの時が一番楽しかった。これが80カ所を超えたあたりから苦痛に変わります。「ああ、また今日も温泉だ~」って。でもね、100以上になると今度は気分が “ハイ” になってくるんですよ。ランナーズ・ハイと同じなんですね。朝起きて 「あ、今日も温泉に行ける」 と思った瞬間に、ニャ~となって、そのうちヘラヘラと笑い出しますから。これは、もう “ユアミーズ・ハイ” です」
(注) 「ユアミー」=「湯浴み」
と、やや自嘲気味に話したわけです。
だって、そう言うしかありませんもの。
できるものなら、誰だって数より質で勝負したいですものね。
でも、そんなとき、俄然、僕を勇気づけてくれる言葉に出合いました。
友人であり、僕の本の表紙を撮影しているカメラマンであり、実は世界的なディスクドッグプレーヤーでもある酒井寛氏のブログです。
彼は11月28日のブログに 『数が物語る真実』 というタイトルで、僕のことをこんなふうに書いてくれました。
<大好きなことに多くの時間と情熱を注いでいる人こそ、本物であると確信しました。>
いゃ~、救われましたよ。
彼も犬好きが高じて、ドッグプレーヤーになった人ですから、認めてくれたんだと思います。
『数が物語る真実』
この言葉を糧(かて) にして、これからも温泉地をめぐり、読者のみなさんへ1軒でも多くの温泉宿を紹介し続けたいと思います。
※酒井寛氏のブログ 「犬日記」 はこちら
http://inuniki.cocolog-nifty.com/blog/
Posted by 小暮 淳 at 18:28│Comments(0)
│温泉雑話