2013年02月06日
湯宿温泉 「旅館 みやま荘」
湯宿(ゆじゅく)温泉の全宿制覇!
開湯1200年の歴史を持つ湯宿温泉には、現在、6軒の温泉宿があります。
21代目を名乗る老舗旅館の 「湯本館」 をはじめ、「太陽館」 「大滝屋」 「常盤屋」 「金田屋」 。
そして、最後に残った 「みやま荘」。
湯宿温泉で、一番新しい旅館です。
最後の1軒。
これで、湯宿温泉の全宿の全湯を制覇することになります。
ついに、その日が来ました。
昨日は昼から、みなかみ町の旧新治村地区に入り込み、取材を続け、夜は 「旅館 みやま荘」 に泊めていただきました。
一番新しい宿といっても、昭和42(1967)年の創業です。
現主人の籾山隆志さんの祖父の実弟が、旅館を始めました。
“みやま荘”
どこにでもありそうな、ありふれた旅館名ですよね。
でも、この名前には、実に楽しい言葉遊びが隠されているんです。
「初代の名前が、籾山荘七っていうんです」
正直な話、そう言われただけでは、分かりませんでした。
「これが、創業時の看板です」
と、主人が玄関ロビーに掲げられた古い横書きの看板を指差しました。
「旅館名の頭に “も”、最後に “七” の字を付けて読んでみてください」
も ・ み ・ や ・ ま ・ 荘 ・ 七
なーるほど!
創業者の名前の頭と最後の字を取っただけなんですねぇ~!
これは、面白いネーミングです。
初代創業者は、定年まで学校の校長先生をしていました。
退職後に、地元の湯宿温泉で温泉宿をやるのが夢だったといいます。
きっと、若い頃からこの言葉遊びに気づいていて、旅館を始めたら絶対に付けようと考えていたに違いありません。
素敵な話じゃありませんか!
旅館は平成17年に全面改装をしているため、外観も館内もとってもキレイです。
その時に建てた浴室棟は、贅沢(ぜいたく) な総ヒバ造り。
木の香りに包まれた湯小屋風風呂は、完全かけ流し。
そして、そして、何よりも ビ、ビ、ビックリしたのは、宿泊料金です。
なんと、1泊2食が5,850円~!
それも、食事は部屋食に、二度ビックリ!
いやいや、群馬の温泉は奥が深いのであります。
知っているようで知らない温泉旅館が、まだまだありますぞぉ~!
やっぱり、1軒の温泉宿に行っただけで、その温泉地を知ったつもりになってはいけませんね。
すべての宿、すべての湯に触れて、初めて、その温泉地が見えてくるものなのかもしれません。
これだもの、温泉ライターをやめられませんね。
Posted by 小暮 淳 at 18:23│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
小暮淳様、今晩は。
湯宿温泉 みやま荘さん、小生お気に入りのお宿のひとつです。
いや、小生よりも、最近めっきり足腰が弱くなってしまった、小生の両親(二人とも所謂後期高齢者)が、なのですけど。
こういった規模の宿泊施設には珍しく、エレベーターで地階の湯殿まで移動が出来る点が、何よりお年寄りには有り難いことなようデス。
小生にとりましては、3人分のお代を支払っても、薄給のおサイフにとても優しいトコロが、なのでして(笑)
2万円でお釣りがくるんですから・・・
湯宿温泉 みやま荘さん、小生お気に入りのお宿のひとつです。
いや、小生よりも、最近めっきり足腰が弱くなってしまった、小生の両親(二人とも所謂後期高齢者)が、なのですけど。
こういった規模の宿泊施設には珍しく、エレベーターで地階の湯殿まで移動が出来る点が、何よりお年寄りには有り難いことなようデス。
小生にとりましては、3人分のお代を支払っても、薄給のおサイフにとても優しいトコロが、なのでして(笑)
2万円でお釣りがくるんですから・・・
Posted by 埼玉の孤狼 at 2013年02月07日 22:58
埼玉の孤狼さんへ
そうですか、それは素晴らしい!
よく見つけましたね。そして、なんて親孝行なんでしょう!
主人いわく、「お年寄りにやさしい旅館にしたかったのでリニューアルしました」。
エレベータしかり、廊下や階段の手すりにも、やさしさを感じますね。
そうですか、それは素晴らしい!
よく見つけましたね。そして、なんて親孝行なんでしょう!
主人いわく、「お年寄りにやさしい旅館にしたかったのでリニューアルしました」。
エレベータしかり、廊下や階段の手すりにも、やさしさを感じますね。
Posted by 小暮 at 2013年02月08日 17:35