2013年03月11日
あの日あの時、大胡温泉
2011年3月11日 午後2時46分
あの日、あの時を忘れません。
そして生涯、忘れることのないように、
あの日、あの時に居た場所で、
今年も黙とうを捧げました。
2年前の今日、僕は赤城山南麓にある大胡温泉の一軒宿 「旅館 三山センター」 に居ました。
※(震災当日の模様は、当ブログ2011年3月12日「大胡温泉ふたたび」、2012年3月11日「あれから1年、大胡温泉へ」参照)
別に、自分でそう決めたわけではないのですが、昨年同様に、やはり地震発生の時刻が近づくと、居ても立ってもいられなくて、車を北へ走らせました。
大胡温泉 「旅館 三山センター」 に着くと、駐車場には客の車は1台もなく、ひっそりと静まり返っていました。
良く見れば、玄関には 「定休日」 の札が・・・
<あちゃ~、そうだった!月曜休みだったよ。すっかり忘れていた>
と、駐車場内でUターンをしたときです。
偶然にも、庭仕事をしていた女将の息子さんが僕に気づきました。
「小暮さ~ん、中にいますから、寄ってってください」
息子さんとは、2年前の震災当日、一緒に旅館から外へ避難して、車の中でカーテレビを観た仲です。
あれ以来、訪ねるたびに、美味しい料理を僕に作ってくれるのであります。
「来るんじゃないかと思っていたんですよ。でも、あいにく今年は定休日に当たっちゃったから……。どうかなぁ、来るかなぁって息子とも話していたんですよ」
と、女将さん。
「昨日もね、去年、小暮さんと一緒に黙とうしたお客さんが来て、『明日、定休日だけど、小暮さん来るんじゃないの?』 って言ってたのよ」
ありがたいですね。
こうやって、定休日なのに、予告もなしに突然やってきた僕を、あたたかく迎え入れてくださって。
そのお客さんだって、今日が定休日じゃなかったら、きっと今日来たでしょうね。
女将さんとお茶を飲みながら、2年前のあの日あの時の話を今年もしました。
僕らは、こうやって、あの日も今も、何不自由なく生活をしています。
被災地の現状をテレビで観るにつけ、胸を締め付けられる思いになります。
本来ならば、何か手を差しのべなくてはならないのでしょうが、現実問題、気持ちはあっても無力な自分を抱え込んだまま、ただいたずらに2年もの月日が流れてしまいました。
できることと言えば、こうして震災当日に居た場所を訪れて、あの日の記憶を消さないこと。
そして、黙とうを捧げ、一刻も速い東北の “復興” と “復幸” を祈ることぐらいです。
午後2時46分
僕は女将さんたちと、1分間の黙とうを捧げました。
来年も、5年後も、10年後、20年後も ・・・
ここに大胡温泉がある限り、自分の中で震災の恐怖を風化させないために、僕はここへ来ようと思います。
PS.
僕が大胡温泉に居ることをブログで知って、わざわざ黙とうを捧げに来てくださった読者のHさん。ありがとうございます。
Hさんは2年前の今日、やはり大胡温泉に来ていた方です。
あの日、Hさんが帰り、僕が訪ねた直後に、地震が発生しました。
Posted by 小暮 淳 at 21:04│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
私も今日は黙祷しました。昨年はどうだったかしら?
たまたま車を降りた途端にサイレン。そうだ!この時間、2年前はグループホーム勤務で夜勤のため、仮眠していた時間。
絶対に忘れない、あの日のこと。
しかし去年の今日はパート勤務していたけれど何も感じなかった。
やはり私はアホなのですね。
たまたま車を降りた途端にサイレン。そうだ!この時間、2年前はグループホーム勤務で夜勤のため、仮眠していた時間。
絶対に忘れない、あの日のこと。
しかし去年の今日はパート勤務していたけれど何も感じなかった。
やはり私はアホなのですね。
Posted by 草津っ娘? at 2013年03月12日 00:09
草津っ娘?さんへ
お久しぶりです。
お元気でしたか?
草津っ娘?さんは、いろいろな仕事をしていらっしゃるんですね。
ぜひ、またイベントに足を運んでください。
お久しぶりです。
お元気でしたか?
草津っ娘?さんは、いろいろな仕事をしていらっしゃるんですね。
ぜひ、またイベントに足を運んでください。
Posted by 小暮 at 2013年03月12日 18:01