2013年03月17日
神様が見守る温泉
ひと口に 「温泉」 と言っても、何百年も前から湧き続けている温泉もあれば、平成の世になってから汲み上げている温泉もあります。
「どちらも、同じ温泉には変わりないんでしょう?」
なんて言う人がいますが、そんなことはありません。
まず、歴史が違います!
涸渇することなく、こんこんと湧き続けている “泉源” 自体にも歴史がありますが、代々湯を守り継いできた “湯守” にも歴史があります。
古い旅館になれば、二十何代目な~んていう老舗だってありますからね。
これが平成以降の日帰り温泉施設では、せいぜい2、3人の支配人が替わったくらいのものです。
歴史なんて、ありません。
そして、歴史があれば、文化が宿る。
文化が宿れば、必ずしや、そこには物語が生まれます。
“湯に歴史あり、宿に文化あり、人に物語あり”
ですね。
そして、そして、何百年と湧き続けている温泉と、平成以降の汲み上げた温泉の、絶対的な違いは!
それは・・・、神様の存在であります。
人間が知恵と技術で汲み上げた “湯” には、神様はいません。
掘削技術のない昔、地中から湧き出る熱い湯は、すべて神からの加護だったのです。
だから人々は、神のいずる場所 “泉源” を祀りました。
古湯(ことう) と呼ばれる歴史ある温泉地には、必ず温泉神社や薬師堂が祀られています。
これが、小さな温泉地では、どうなのでしょうか?
一軒宿の温泉地には、立派な神社やお堂は見かけません。
でも、そこには、先人たちが霊験あらたかな湯に対して、感謝を込めて独自の神様を祀っています。
ということで、次回、僕がコメンテーターを務める群馬テレビ 「ニュースジャスト6」 では、群馬県内の小さな温泉地に祀られている変わった神様たちを紹介いたします。
興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。
●放送局 群馬テレビ (地デジ3ch)
●番組名 「ニュースジャスト6」
NJウォッチのコーナー
●放送日 (月)~(金) 18:00~18:45
●出演日 3月20日(水・祝)
●テーマ 神様が見守る温泉
~霊験あらたかな湯~
Posted by 小暮 淳 at 21:21│Comments(0)
│温泉雑話