2013年09月23日
幸せの倍返しだ!
人気の日曜ドラマ 『半沢直樹』 が昨日、最終回を迎えました。
ご多分にもれず、僕も毎週、夢中になって観ていました。
でもね、初回は観ていないんですよ。
「どーせ、銀行員の出世物語だろう」 って、興味もないし、高をくくっていたんです。
そしたら、この反響!
観たという知人からも、「違うよ、復讐劇だよ!」 と言われ、あわてて再放送を観たのが運のツキ。
完全に、のめり込んでしまいました。
僕が、テレビの連続ドラマを欠かさず観るなんて、とっても珍しいことなんですよ。
だって、過去に観た連続ドラマといえば・・・
『JIN -仁- 』 くらいなもの。
あ、今気づきました。
2つのドラマの共通点を!
主演の堺雅人と大沢たかおは、僕のお気に入りの俳優さんであります。
(もし僕が監督なら、2人を起用した映画を撮ってみたいものです)
で、半沢ブームであります。
ロケ地のカツ丼屋や居酒屋が、大人気なんだそうですね。
さらに、「やられたら、やり返す。倍返しだ!」 は、早くも今年の流行語大賞の最有力候補だとか。
なんだか世相を反映していますね。
“やられたら、やり返す” だなんて。
しかも、“倍返し” ですよ!
みなさん、そんなにうっ憤がたまっているんですかね。
我慢をし過ぎじゃ、ありませんか?
実は僕、ドラマは楽しく観ていたんですが、どーしても違和感を感じていたのが、この主人公、半沢直樹のセリフなんです。
だって、“やられたら、やり返す” ですよ。
僕の人生では、使わない言葉なんです。
て、いうか、銀行員たちは、ふだん、“やられたら” やられっぱなしなんでしょうか?
だから半沢みたいに、“やり返す” しかも “倍返し” に “やり返す” 姿に、スカッとするんでしょうかね。
僕もサラリーマン経験は、多少あります。
確かに会社には、大和田常務のようなイヤ~な奴が、いましたよ。
でも、そんな奴に頭なんて下げたくないじゃないですか!
だから反発し続けていたわけです。
すると、だんだん社内は険悪なムードになってきます。
で、どっちが先に手を出すかというと、イヤ~な奴のほうからに決まっています。
その雰囲気って、分かりますよね。
いつ来るか、いつ来るか・・・
「来たな!」
と思ったときには、
「はい、今日までお世話になりました」
って、辞表を出しちゃいました。
忍法 “やられる前に逃げる” の術であります。
所詮、そのまま会社に残ったって、そのイヤ~な奴とは、仲良く出来ないし、価値観も求めている仕事のクォリティーも違うし、人生をムダに過ごすだけだと判断したわけです。
後悔していないのかといわれれば、まったくありません。
あの時の判断も、間違っていたとは思いません。
ただね、家族には、ツライ思いをさせましたよ。
えっ、それは今も変ってないじゃないかって?
はい、そのとおりであります。
だから僕は家内に、いつも言ってるんですよ。
「そのうち、幸せの倍返しをしてやる」 って。
いったい、いつになることやら・・・
♪おしつけられたら 逃げてやれ
気にするほどの 奴じゃない
人を語れば 世を語る
語りつくしてみるがいいさ
理屈ばかりをブラ下げて
首が飛んでも 血も出まい♪
<吉田拓郎 『知識』 より>
Posted by 小暮 淳 at 20:49│Comments(0)
│つれづれ