2013年12月07日
タイビールで乾杯!
今週、タイへ行っていた息子が帰ってきました。
反政府デモが激化して、死者が出ているとのニュースが、日々、テレビから流れてくるものだから心配はしていたのです。
メールを送れば、
<大丈夫>
と、たった三文字のそっけない返事。
もちろん、僕じゃありませんよ。
男親は息子に対して、そんな姑息なことはしませんって。
頻繁にメールを送っていたのは、家内です。
「まったく、外出禁止命令が出たっていうから心配して送ったのに。本当に大丈夫かしら」
と、異国の地にいる息子に対して、毎日、イライラをつのらせていました。
<成田に着いた>
<○時頃に着く>
なぜか、父親の僕にメールをよこす息子。
母親は、何かと口うるさいので苦手なようです。
男同士は、無駄な会話がいらないから、頼みやすいのかもしれませんね。
「ただいま」
駅に迎えに行くと、真っ黒に日焼けして、あごヒゲを生やした息子が待っていました。
「どうだった? バンコクは物々しかったんじゃないか?」
「ああ、日本人学校は休校になってた。あと2日いたら、ちょっとやばかったかも」
と、淡々と話す息子。
「体調は、どうだ?」
「僕は大丈夫。でも、一緒に行った友だちは検閲で止められてた。熱があったみたい」
「食い物は、どうだった?」
「うん、ほとんど屋台の安い料理を食べてたけど、美味しかったよ」
「美味しかったじゃなくて、腹は大丈夫だったか?」
「ああ、僕は何を食っても大丈夫」
雑食で、胃腸が健康なところは、僕に似たらしい。
僕も過去に、中国やインド、ベトナムを旅したが、1度として腹の調子を崩したことはなかったもの。
「これは、おねえちゃんち。これは、おばあちゃんに。これは・・・」
と、家に帰るなりバッグの中から土産物を取り出す息子。
「はい、これは、おとうさんに」
と、2本の瓶ビール。
「タイのビールか?」
「そう、向こうで飲んで美味しかったから」
カンパーイ!
その晩遅く、仕事を終えてから息子と乾杯をしました。
もちろん、冷やしておいたタイビールです。
男同士の親子って、やっぱり照れくさいものですね。
でも無事、こうやって帰って来てくれたことが、ただうれしいのです。
「今度は、どこへ行くつもりだい?」
「いや、まだ考えてない」
無事に帰って来てくれるなら、どこへでも、何度でも出かけて行くがいい。
それが、若さの特権なのだから。
Posted by 小暮 淳 at 20:33│Comments(0)
│つれづれ