2014年02月05日
大胡温泉 三山の湯 「旅館 三山センター」⑥
群馬県民のソウルフードといえば、やっぱり 「焼きまんじゅう」 でしょう!
僕は群馬に生まれ育ちましたから、子どもの頃から 「おやつ」 感覚で食べていました。
昔は、屋台の焼きまんじゅう屋さんというのがリヤカーを引いて、どこの町内にも鐘を鳴らしながら行商にやって来たものです。
「おじちゃん、焼きまんじゅう、ちょうだい!」
と、焼きまんじゅうを買える子は、お金持ちの子です。
1串、20円
「そっちのぼくも、焼きまんじゅうかな?」
と言われると、僕ら貧乏人はモジモジしながら、
「げそ焼き、ください」
と言って、こっそり5円玉をおじさんに手渡したものです。
げそ焼きとは、串に刺さったイカの足を炭火で焼いて、焼きまんじゅうと同じ味噌ダレを塗ったものでした。
これも美味しいんですけどね。
でも、やっぱり、焼きまんじゅうを丸々1本、1人で食べれることが、当時の僕らの夢だったんです。
で、現在でも、焼きまんじゅうは、僕の大好物であります。
県内各地の 「元祖」 「本家」 と言われる焼きまんじゅうを食べ歩きましたが、なぜか、僕を魅了した “絶品の焼きまんじゅう” は、焼きまんじゅう屋の焼きまんじゅうではなかったのです。
「えっ、なんだ、この味? なつかしい味だけど、進化している!」
と、最初にひと口食べた時から、トリコになってしまった焼きまんじゅうがあります。
それは、大胡温泉 「旅館 三山センター」 の焼きまんじゅうです。
1串、200円。
でも、5個刺しというのがミソであります。
普通、焼きまんじゅうは4個刺しですが、なぜか1個多いのです。
そして、さらにミソなのが、味噌の味!
八丁味噌と西京味噌の絶妙なブレンドが、なんとも言えぬ奥の深い味を醸し出しています。
オリジナル味噌ダレの発案者は、2代目主人の中上富男さんです。
と、いうことで、昨晩は泊まり込んで、名物の 「焼きまんじゅう」 を食べてきました。
えっ、ここのまんじゅうは泊まらないと食えないのかって?
そんなことは、ありませんよ。
日帰り入浴でも、食事はできます。
(もつ煮やすいとんなど、名物料理多数あり)
でもね、昨日は泊り込んでの取材だったのです。
だから、
「夕食は、何時からにしましょうか?」
って女将のハツヱさんが訊くので、
「締めに、焼きまんじゅうを付けてもらってもいいですか?」
な~んて、わがままを言ってしまいました。
それくらい、ハマっている味なんです。
取材も終わり、湯上がりにビールをいただきながら、厨房で腕をふるう富男さんの料理に舌鼓を打ちました。
かたわらでは女将さんが酌をしながら、旅館開業までの苦労話を始めました。
“井戸水だと思ったら温泉だった”
有名な温泉発見秘話ですが、それに至るまでには、並々ならぬ苦労があったのであります。
※(大胡温泉の発見秘話については、当ブログのバックナンバーを閲覧ください)
そして締めは、お待ちかねの真打登場!
焦げ目もほどほどに付いていて、なんとも美味しそうであります。
そして、焼けた味噌の香ばしい匂い・・・
もう、たまりません!
まずは一気に、3口で3個をぺロリ。
これこれ、この甘めの味噌ダレが、今宵も僕のハートをワシづかみにして離しません。
残りの2個は、冷酒のつまみに、取って置くことにしました。
いや~、焼きまんじゅうが食べられる温泉宿というのは、群馬広しといえども、なかなかありませんぞ。
焼きまんじゅうファンは、ぜひ一度、お試しあれ!
Posted by 小暮 淳 at 20:54│Comments(0)
│温泉地・旅館