2014年02月14日
宝川温泉 「汪泉閣」⑤
行ってまいりました!
厳冬、極寒の宝川温泉へ。
春といわず、夏といわず、秋といわず、宝川温泉は新聞や雑誌の取材で、数え切れないくらい訪れているのですが、冬場に訪ねるのは、今回が2回目なんです。
前回は2011年1月、僕が講師を務めるカルチャースクールの野外温泉講座でした。
もちろん、バスを貸し切っての講座ですから、運転はプロのドライバーまかせです。
いつもなら、カメラマン氏の車で行く取材も、この時期はちょっと二の足を踏んでしまいます。
だって、みなかみ町の藤原地区は群馬有数の豪雪地帯ですからね。
積雪が3メートル以上になります。
と、いうことで今回は、JR上越線の水上駅まで、宿のマイクロバスに迎えに来てもらうことにしました。
といっても、特別に来てもらったわけではありませんよ。
宿泊客なら、誰でも利用できる送迎バスです。
※(日帰り入浴客には、路線バスとのお得なセット券があります)
いゃ~、それにしても驚きました!
午後3時の便は、満席であります。
熟年夫婦あり、若いカップルあり。
一人旅の人もいるし、外国人もいます。
「え~、真冬の宝川温泉って、こんなにも人気なの?」
と、驚いていたのであります。
だって、以前は、これほどじゃなかったと思いますよ。
なんせ、雪深い秘湯の一軒宿なんですから。
「おかげさまで、連日満室なんですよ。真冬のこの時期、平日が満室になるのは珍しいことです」
と、3代目主人の小野与志雄さん。
宿に着くなり、部屋まで来てくださり、僕のインタビューを受けてくれました。
全42部屋が満室とは、スゴイ!
訊けば、なんでも最近、テレビの旅番組で紹介されたらしいんです。
そしたら、その日から予約が殺到して、何ヶ月も先まで埋まってしまったとのことです。
「テレビに紹介されることはたびたびあるんですがね。いつもは、こんなことはありません。どうしちゃったんだか、私にも理由が分からないんですよ」
と、主人も首をかしげます。
残念ながら僕も、そのテレビ番組は見ていないので、なんともコメントのしようがありませんが、なんでも漫画家の蛭子さんが訪ねた番組らしいですよ。
と、いうことで、館内も露天風呂も、人がいっぱいで、大変にぎやかでした。
仕方なく、僕とカメラマン氏は雪の中、吊り橋を渡り、敷地内にある 「宝川山荘」 へ。
「宝川山荘」 は日帰り入浴施設ですが、午後5時以降は日帰り入浴客が帰ってしまうため、宿泊客のみの利用となります。
みなさん本館の内風呂か露天風呂へ行ってしまうので、ここは穴場なんです。
案の定、誰もいません。
完全貸切状態で、極上の源泉かけ流しを、存分に堪能することができました。
窓の外は、シンシンと雪の降る深山幽谷の世界。
こたつに入りながら、夜が更けるまで、雪見酒を楽しんできました。
Posted by 小暮 淳 at 22:23│Comments(0)
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