2014年02月22日
ややこしい温泉
「温泉」 と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
「温泉に入る」 と言えば、当然、温泉(水) のことですよね。
でも、「温泉へ行く」 と言うと、温泉(地) や温泉(施設) のことになります。
日本語の 「温泉」 には、どちらの意味もあるんです。
関西へ行くと、銭湯のことを 「温泉」 と呼んだりもしますから、ややこしい!
温泉法では、「地中から湧出する温水、鉱水および水蒸気、その他のガス(炭酸水素を主成分とする天然ガスを除く)」 で、25℃以上のもの。
または、25℃未満でも定められた物質が規定以上含まれているものも 「温泉」 と認められています。
ですから、「冷たい温泉」 も存在するわけです。
ややこしいですね。
さらに温泉法には、“温度による分類” というものがあります。
これによると、25℃未満を 「冷鉱泉」、25℃以上34℃未満を 「低温泉」、34℃以上42℃未満を 「温泉」、42℃以上を 「高温泉」 と呼びます。
ますます、ややこしくなってきます。
ですから温泉法の 「温泉」 とは、広義では冷たくても温かくても 「温泉」 ですが、狭義では34℃以上42未満の “ぬるい湯” のことを 指すことになります。
やっぱり、ややこしいですね。
僕は、講演やセミナーなどで、よく 「温泉はすべて温かいと思う人?」 と質問します。
みなさん、広義の知識がありますから、「冷たくても温泉である」 に手を上げる人が多いんですが、実は、どちらも正解ということになります。
まったく、ややこしい話です。
Posted by 小暮 淳 at 20:10│Comments(0)
│温泉雑話