2014年07月10日
鎌田温泉 「湯の宿 畔瀬」②
4年越しの約束を、やっと果たしてきました。
鎌田温泉(群馬県片品村) の 「畔瀬(はんぜ)」 を訪ねてきました。
前回の取材は、2010年9月に出版した 『群馬の小さな温泉』 の時ですから、丸々4年ぶりとなります。
※(「畔瀬」の歴史については、当ブログの2010年4月21日「鎌田温泉 畔瀬」を参照)
「お久しぶりです」
と出迎えてくれた2代目主人の入澤尚和さんとお会いするのも4年ぶりです。
「あの時の約束を果たしに来ました」
そう、4年前、時間の都合上、どうしても体験できなかったことがあるんです。
「畔瀬」 の名物は2つ。
1つは、毎分約200リットルという湯量豊富な自家源泉のかけ流し風呂。
泉温も約47℃ありますから、加水も加温もしていません。
正真正銘の完全放流式です。
その源泉は硫黄成分を含む、アルカリ性の単純温泉。
ツルツル、スベスベのいわゆる “つるすべ” の湯を存分に堪能することができます。
そして、もう1つの名物が、オリジナル料理の 「じゃが芋豆腐」。
前回は日帰り取材だったため、「今度、ぜひ、いただきます」 と、泣く泣く食さずに帰ってしまったのでした。
でも今回は、宿泊取材です。
もう、この日を待ち望んでいたのであります。
見た目は、豆腐のようですが、豆腐ではありません。
揚げ出し豆腐のように、表面がカリッと油で揚げられた四角い物体。
タレも、ダシも、何にも付けずに、そのままいただきます。
カリッ、とした歯ごたえのあと、想像を超えた食感と味覚が口の中いっぱいに広がりました。
トロトロ~、っと流れ出すクリーム状の液体。
「う、うまい!」
でも、初めて食する “味体験” です。
それでも、何かに例えて形容するなら、ジャガイモ味の濃厚なクリームコロッケとでもいいましょうか!
「これは、どうやって作るんですか?」
と主人に問えば、
「企業秘密です」 と笑いました。
でも話を聞けば、試行錯誤の末、2年の月日をかけて誕生した唯一無二の同館だけのオリジナル料理だったのです。
感動のあまり、「この料理をぜひ、販売したい」 と話を持ちかけてきた客もいたそうですよ。
極上の温泉と、湯上がりにビールといただく極旨の創作料理!
泊まってこそ味わえる、温泉宿の妙味でした。
Posted by 小暮 淳 at 12:13│Comments(0)
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