2014年09月04日
下仁田温泉 「清流荘」⑤
“下仁田ネギは下仁田におけ”
下仁田温泉(群馬県甘楽町下仁田町) の一軒宿、「清流荘」 には今まで何十回と訪ねています。
仕事でも、プライベートでも・・・。
そして仕事では、すべて温泉の取材でした。
が、今日、初めて温泉以外の取材で、清流荘へ行ってきました。
『ねぎとこんにゃく 下仁田名産』
群馬県民ならば誰もが知っている 「上毛かるた」 の 「ね」 の札です。
ところが、絵札に描かれているネギは、あのズングリとした特徴のある下仁田ネギではない!
なぜ、下仁田ネギはカルタに描かれなかったのか?
そんな疑問から、何年にもわたり 「下仁田ネギ」 のことを調べて、取材を続けてきました。
※(当ブログの2012年1月20日 「下仁田ねぎのナゾ」、2012年1月30日 「ふたたび下仁田ねぎを追って」、2013年12月6日 「上毛かるたのネギ」 参照)
そしたら、ひょんなところから 「だったら下仁田ネギの本を書かない?」 というお誘いがありまして、今回は真面目に(?) 生産農家や調理方法などを取材することになったのであります。
で、下仁田ネギといえば、真っ先に思い浮かべるのが 「清流荘」 であります。
だって、僕が初めて下仁田ネギの美味しさを知ったのが、ここの料理ですからね。
しかも、ご主人は下仁田ネギの生産農家であります。
しかもしかも!ただの生産農家ではなく、“下仁田生まれ、下仁田育ちの下仁田ネギだけが下仁田ネギと認定される” 「下仁田葱の会」の会員農家なのであります。
下仁田ネギというのは、同じ品種でも余所の土地で作ったものと、限定された下仁田町馬山地区で作られたものでは、生産方法も味も異なるそうです。
「気候」 と 「日照時間」 と 「土壌」 の条件が合った土地でないと、あの独特の甘さと風味が出ないんですよ。
それで結局、“下仁田ネギは下仁田におけ” という言葉が生まれたわけです。
今日は一日、清流荘にて2代目主人の清水雅人さんと畑で栽培方法の話を聞いたり、女将の恵子さんにネギ料理を作ってもらいながら話を聞いてきました。
下仁田ネギの本は、年内に出版される予定です。
ぜひ、ご期待ください。
Posted by 小暮 淳 at 23:05│Comments(0)
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