2015年03月01日
花咲温泉 「ペンション 尾瀬ほたか」
ご主人の戸丸俊一さんに、お会いするのは2回目です。
昨年の秋、取材で訪れた時に 「ここで炭火を囲んで酒を飲むのがウマイんですよ。ぜひ、今度は泊まりで来てください」 と、ご主人手作りの囲炉裏を自慢されたのでした。
のん兵衛同士の会話は、そのまま約束となり、その約束を果たすために昨晩は、片品村の花咲温泉 「ペンション 尾瀬ほたか」 に泊まってきました。
いや~、前回の秋景色とは一変、1階が雪で埋まるほどの銀世界でありました。
ま、取材の方は前回、しっかり話を聞かせていただいていますから、あせることはありません。
旅装を解いたら、まずは、温泉にゆっくり入ることにしました。
花咲温泉には3本の源泉が湧いています。
1本は、日帰り温泉の 「花咲の湯」 が使用。
もうもう1本は、旧チロリン村と呼ばれる民宿村が使用。
そして3本目が、数軒のペンションに引かれている「オグナの湯」源泉であります。
泉温が約30度と低いため加温していますが、肌にやさしいアルカリ性の単純温泉は、ツルツルのスベスベになると評判です。
十分、温まってから夕食会場のダイニングへ。
湯上がりに、キンキンに冷えたビール!
暖かい部屋で、雪を見ながらの食事とは、なんて贅沢なことでしょうか!
ここの名物は、「オイルフォンデュ」。
新鮮な肉や野菜を油で揚げながら食します。
そのほかにも、ワカサギのフライやニジマスのホイル焼きなど、山の幸が10品以上も出ました。
「オレが大食漢だからね。余る分にはいいけど、足りないのは張り合いがないものね」
ですって。
そして、「酒は別腹でしょう。火を起こしておきますから、後でまた来てください」 と、いよいよ囲炉裏端での宴の約束を果たす時がきたのであります。
チリチリチリ、チリチリチリ……
炭が赤々と燃えながら、心地よい音を奏でています。
炭火の横には、見慣れない徳利が灰の中に埋もれています。
「焼き徳利というんですよ。知り合いの陶芸家に頼んで、特注で作ってもらいました」
良く見ると、徳利の底が角のように尖っています。
これを灰に突き刺して、酒を熱燗にするわけです。
「カンパイ、良く来てくださいました」
「いえいえ、こちらこそ、わがまま言いまして」
とか何とか言いながら、のん兵衛同士の宴が始まったのであります。
もちろん、肴は肉や野菜を炭火で焼きながら・・・
それはそれは楽しい、長い長い雪の夜でした。
Posted by 小暮 淳 at 20:57│Comments(0)
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