2016年02月10日
「死ね」 ってなに?
♪ 好きだった人 ブルージーンをはいていた
好きだった人 白いブーツをはいていた
好きだった人 ステテコもはいていた
好きだった人 Tシャツが似合ってた
失恋という言葉は知ってたけれど
失恋という言葉は知ってたけれど ♪
(『好きだった人』 by かぐや姫)
またもや悲惨な事件が起きてしまいました。
北海道で母娘が殺傷されたストーカー殺人事件です。
1999年10月に埼玉県桶川市で白昼、当時21歳の女子大生が刺殺された 「桶川ストーカー事件」。
この事件がきっかけとなり、ストーカー規正法が施行されたものの、その後、一向に被害はなくなりません。
逆に、警察の中途半端な介入により、犯人が激昂して、殺人を招いてしまうケースも少なくないようです。
まさに今回が、そうでした。
なぜ警察は犯人に警告するだけでなく、被害者を護衛することができなかったのでしょうか?
無念でなりません。
で今回、このニュースを聞いて、真っ先に頭の中に流れたのが、昔、かぐや姫が歌った 『好きだった人』 でした。
だって、ストーカーって、たいがい “元カレ” か “元夫” ですよね。
彼らはフラれた男たちです。
要は、失恋です!
自慢じゃないけど、僕だって若い頃は、情けない別れ方をずいぶんしましたからね。
ゴミのように捨てられてボロボロになって、雨の街を傘もささずに飲んだくれたことだってありました。
それが、どーですか? 今となっては、いい思い出じゃないですか!
一度たりとも、相手の女性を 「殺したい」 なんて思ったことはありませんって!(ま、ふつうは思わないんですけどね)
ストーカーになる人って、どこが違うんでしょうか?
自分をフッたことが、許せないんでしょうか?
プライドが高いんですか?
それよりも、もっといい女と付き合って、見返してやろうって思えないんですかね。
“失恋=殺人” では、あまりにも短絡的過ぎます。
ところで、散歩の途中で、よく下校途中の小学生と会うのですが、今どきの子どもたちにビックリしました。
昔のように寄り道や道草をしている子は、ほとんどいません。
集団下校のようで、一列に並んで行儀良く帰ります。
それでも、なかにはヤンチャな子もいて、それなりにケンカをしてたりします。
でも、取っ組み合いのような派手なケンカではありません。
口ゲンカです。
そしたら突然、片方の子が相手に向かって、「死ね!」 って言ったんです。
ケンカで、「死ね」 ですよ。
驚きました。
僕らが子どもの頃は、相手をののしる言葉といえば、「バカ」 「カバ」 「アホ」 「オタンコナス」 「おまえのかあちゃん、出べそ~」 程度でしたからね。
いくらなんでも、友だちに対して 「死ね」 だなんて言えないし、絶対に死んで欲しくありません。
なんで今の子どもは、すぐに 「死ね」 って言うんでしょうか?
核家族化が進み、身近に死を体験する機会もなく、ゲームの世界で簡単に人を殺しているから、死に対して恐怖心がないのかもしれませんね。
自分の思い通りにならないと、相手が死ねばいいという発想は、大変に怖いことだと思うのです。
Posted by 小暮 淳 at 22:52│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
『死ね』『やっつけろ』ゲームをやっている子どもからよく発せられる言葉です。現実とゲームの世界が一緒になりそうで怖いです。
Posted by 優・寛の母さん at 2016年02月11日 15:04
優・寛の母さんへ
加えて心配なのが、SNS上の希薄な人間関係です。
中学生がネットで覚せい剤を買う時代です。
“便利” な世の中になることは良いことですが、ほどほどのところでストッパーが必要なようですね。
加えて心配なのが、SNS上の希薄な人間関係です。
中学生がネットで覚せい剤を買う時代です。
“便利” な世の中になることは良いことですが、ほどほどのところでストッパーが必要なようですね。
Posted by 小暮 淳
at 2016年02月12日 10:36
